【電車・バス旅】須川温泉・鳴子温泉郷の湯めぐり〜14泉の温泉分析書・旅程つき〜

♨温泉♨

温泉マニアYouTuberの私が、全国の名湯からよりに選りすぐって、3日間で効率よく「5つの温泉・14泉」を巡ってきました♪
(期間:2025/9/15~17)

温泉は効能メインと考えると、温泉分析書(温泉分析表)がとても重要になります。
各源泉の特徴最新の温泉分析書効率よく巡れる旅程を紹介します!
特徴では、元エンジニアが化学から温泉をより深く解説しま〜す。

つの温泉地14
須川高原温泉(岩手県)
須川温泉 栗駒山荘(秋田県)

鳴子温泉郷(宮城県)
鳴子温泉
東多賀の湯
西多賀旅館
滝の湯

東鳴子温泉
・高友旅館(黒湯・プール風呂・ひょうたん風呂/ラムネ風呂)
・いさぜん旅館(炭酸泉、鉄鉱泉、大豪寺の湯)
・勘七湯(不老泉、大浴場)

中山平温泉
しんとろの湯

■3日間旅程(電車・バス時刻は平日・土日祝ですべて同じ)
▼1日目
参考(上野06:10やまびこ51号→8:35一ノ関駅)
バス:一関駅前9:00須川温泉線 西口9のりば→ 10:34須川温泉
→栗駒山荘フロントにて荷物預け・須川高原温泉無料チケット入手→栗駒山登山(4時間)→須川高原温泉(露天風呂と内風呂は別々で一度服を着ます)→須川温泉 栗駒山荘(泊)

▼2日目
チェックアウト→栗駒山名残ヶ原散策→須川高原温泉→バス:須川温泉11:10→12:36一関駅前→一ノ関駅※1 12:44→13:31小牛田13:48→14:58鳴子御殿湯駅→徒歩4分→高友旅館(2枚・500円、10~16時)→徒歩30分→東多賀の湯(泊)

▼3日目
早めにチェックアウト9:00→徒歩10分→観光案内所で湯めぐりチケット※2購入→徒歩5分→滝の湯(1枚・300円、7時30分〜21時)→徒歩12分→11:00西多賀旅館(3枚・800円、11~14時)→ランチ・JR切符購入※3→鳴子温泉駅代行バス※4 13:15→13:26中山平温泉駅→徒歩12分→13:38しんとろの湯(2枚・500円、9~20時30分)→隣の「ゆの駅しんとろ」(みたらしソフトが名物)14:48→徒歩12分→15:00中山平温泉駅代行バス15:04→15:15鳴子温泉駅15:40→15:43鳴子御殿湯駅→徒歩3分→15:46勘七湯(2枚・500円、8~20時)16:30→徒歩1分→16:31いさぜん旅館(2枚・500円、10~18時)17:13→徒歩2分→17:15鳴子御殿湯駅※5 17:18→18:01古川駅
(参考:はやぶさ112号18:08→19:50上野)

※1 鳴子御殿湯駅には交通系ICカードリーダーがないため、一ノ関駅で紙切符を購入し乗車するといいと思います。(そうでないと、別途、鳴子温泉駅で清算し、交通系ICカードの入場記録を消去してもらう必要がでてきます)
なお陸羽東線では、小牛田・北浦・陸前谷地・古川・鳴子温泉の5駅でICカードが使えます。

※2 湯めぐりシール1,300円(6枚、約220円/枚)
・シール6枚:滝の湯1枚+西多賀3枚+しんとろ2枚で使用
・現金支払い:勘七湯(2枚)+いさぜん旅館(2枚)

※3 中山平温泉駅では切符が買えないため、鳴子温泉駅で往復を購入しておくとよい

※4 鳴子温泉駅〜中山平温泉駅は2024年7月25日から当分の間(線路復旧まで)は代行バス

※5 鳴子御殿湯駅は15時以降無人となり、券売機がなく切符が買えないため、乗車後、整理券を取り、古川駅改札にてその整理券とともに清算する。今回のように新幹線の乗り継ぎ時間が短い場合は、早く改札までいくことをオススメします。

■14源泉の温泉分析書と特徴
①須川高原温泉(露天風呂)
下写真:女湯露天風呂(公式HPより引用)

強い酸性で、微量のラドンがあり、塩素イオン、硫酸イオン、メタケイ酸、二酸化炭素、硫黄も多く含み、成分量だけでなく、「バランス型泉質」としても日本トップクラスの泉質を誇ります!

pH2.2と酸性が強い理由は、栗駒山の火山活動による火山ガスが地下水に溶け込みイオン化(水素イオン、硫酸イオン)するためです。
pHは水素イオン濃度で計算され、水素イオンが1mg以上(環境省が規定)で酸性泉と名乗れるようになります。
温泉分析書で確認すると、水素イオン6.4mg、硫酸イオン931mgと多いことがわかります。
水素イオンは規定値の6倍以上もあり、強い酸性であることがわかります。
なお、さらに水素イオンが多くなり、pHが2未満になると強酸性泉と呼ばれます。

須川高原温泉(内風呂)
露天風呂より、メタケイ酸(230.5→270.6mg)、二酸化炭素(651→739.2mg)が多いです。
微量のラドンがあり、気体のラドンを吸うといいため、須川高原温泉では密閉度が高い内風呂がオススメです!

②須川温泉 栗駒山荘秋田県)
栗駒山荘の温泉分析書は28年以上前のものが掲示されています(須川高原温泉では令和7年の分析書を掲示)。
また栗駒山荘の分析書はかなり省略され、重要なpHやメタケイ酸、溶存物質量などは記載されていません。

栗駒山荘は須川高原温泉の源泉を400mぐらい引湯しているため、ラドン成分はなくなり、他の成分は劣化しています。泉質重視なら須川高原温泉がいいです。
ただ下の写真のとおり、栗駒山荘の露天風呂からの景色は素晴らしく、泉質より景色・建物・施設重視なら栗駒山荘がいいと思います。

須川高原の大自然が標高約1100mから一望に見渡せる大パノラマ露天風呂(公式HPより引用)

▼鳴子温泉
③東多賀の湯(男女別)
乳白色で、硫黄の香りがするとてもいい温泉!
乳白色の理由を考えると、この宿は硫化水素のガス抜きを行っている(酸素と結合しやすい)ため、硫化水素イオンの強い酸化、さらにカルシウムイオンと硫酸イオンの結合による硫酸カルシウムの2つによって、より濃い白色の湯になっていると推定します。
硫化水素のガス抜きをしていますが、硫黄の香りはしっかりあり、メタケイ酸、二酸化炭素も多く、入り心地がとてもいいです♪
さらに、24時間入浴可能、100%源泉かけ流し・加温なしです。

檜の湯舟と総ヒノキ尽くしの山小屋風浴室

④西多賀旅館(男女別)
東多賀の湯の隣の宿です。
環境省基準では総硫黄2mg以上で硫黄泉と名乗れますが、この源泉は総硫黄56mgと非常に多いです。
また温泉分析書にでてこない「フミン質(土壌中で植物遺体が微生物によって分解・縮合してできる)・フェノール成分など」があり、タール系油臭がして、とても珍しいです(鳴子温泉郷では珍しくなく、東鳴子に比べると油臭は弱いですが)。

隣の東多賀の湯は乳白色ですが、西多賀旅館はエメラルドグリーンです。
源泉が近いのにこれほどの違いがでてくるのは、温泉のデパートとよばれる鳴子温泉郷の魅力です。
エメラルドグリーンの理由は宿の人に聞いてもわからず、ネットでもわかりませんでしたので、考えてみました。
ここのフミン質・フェノール成分の物質は緑色で、ここの硫黄粒子は小さく青色の光だけが散乱されて青白く見え(レイリー散乱)、緑色+薄い青色が交じってエメラルドグリーンになると仮説を立てました~。

⑤滝の湯(共同浴場:男女別)
pH2.9と鳴子温泉郷では珍しい酸性泉
泉温46.2℃を下げるために、滝にして、空気と接する時間を長くしており、100%源泉かけ流しを楽しめるようにしています。
泉質はレベルの高い鳴子温泉郷では平均レベルですが、滝による打たせ湯が楽しめマッサージ効果があり、温泉の効能を高めてくれるので、滝の湯の魅力が増していると思います。
鳴子温泉郷に来た際には、酸性泉と打たせ湯の魅力をもつ「滝の湯」は是非行っておきたい湯です!

▼東鳴子温泉
⑥高友旅館(黒湯:混浴)

100%源泉かけ流し。
この高友旅館を知らずして、鳴子温泉
郷を語れないほどのとても特徴のある黒湯があります。

これが鳴子温泉郷の名物”黒湯”です。実際は緑色で、日によって違うようです。

黒湯の女風呂は閉鎖中で、混浴(脱衣場も男女一緒)となっています。
宿泊すれば女性専用時間帯があり、女性も混浴なく入浴できるようです。
ここが名物になっている理由は、黒湯で、いろんなもの(一般的な湯の花とは違う笑)が浮いていて、強いタール系油臭がするところにあります。
浮遊物の中でも特に、5cmぐらいの巨大な黒い物体が恐ろしく感じられ、また疑問を投げかけてくる魅惑の湯です。

ここで、次の3つの謎について、理由を推測してみました。

謎①:湯が黒色・緑色の理由
太古の植物が堆積した有機質層(泥炭など)を熱水が通ることでフミン酸・フルボ酸などの有機物を大量に溶かし出して、これらは可視光を強く吸収するため水自体が黒色に見える。
有機物の濃度が薄かったり、光が当たることで、緑色に変わる。

謎②:浴槽内に大きな黒片がある理由
フミン酸・フルボ酸などの有機物が分散して、空気と接することで酸化などで有機物同士がくっつき、大きな塊になる。

謎③:タール系油臭
有機物フェノール類などの揮発性成分が空気中に立ち上がり、タール系油臭として感じられる。

⑦高友旅館(プ-ル風呂:混浴)
高温のため、加水ありの源泉かけ流しです。
黒湯の横にあり、無色透明。
私が入ったときは冷泉と感じるくらいの温度で、温冷交代浴が好きな私にはとても良かったです!
日によって湯温が違うかもしれません。

名の通り、プールのようですね。

⑥高友旅館(ひょうたん風呂:男・ラムネ風呂:女、同源泉)
100%源泉かけ流し。
タール系油臭がするとともに、炭酸水素イオンが多く(黒湯・プール風呂と比較すると少ない)、気泡が肌についたり、肌がすべすべして、とても気持ちがいいです。

名の通り、ひょうたんの形をしています。

ちなみに高友旅館は、大正時代の建築(本館)も見どころです。

⑨いさぜん旅館(炭酸泉:混浴)
100%源泉かけ流し。
この宿の名物風呂。湯色は黒くタール系油臭がします。
ぬるめの泉温で、まったりと長く入浴でき、肌に気泡がつきます。

脱衣場に「名湯ラジウム炭酸泉」の掲示(下写真)があり、「ラジウム含有量も多く・・中略・・病気に対する治癒機能を高めるなどその効果は絶大」と記載がありますが、治癒機能アップはラジウムではなく「ラドン」による効能と思います。

温泉分析書を見るとラドン(Rn)含有量は空白になっていて(計測せず or 計測したがラドンなしのため記載なし?)、宿の方にも確認しましたがラドンはないとのことでした。。。
ラジウムと謳うならば、ラドン含有量を計測し、その結果を記載するか、独自のラジウム計測結果とその効能を記載するのが適切かと思います。

化学から考えると、ラジウムは固体で水に溶けにくく(イオン化しづらいので効能が非常に小さい)、固体粒子でも体に吸収されないため効能はありません。ラジウムからラドン(気体)が放出されることで、ラドンによる効能がでてきます(これは環境省やさまざまの論文で認定しています)。
ラジウムがラドンなしで利用者に謳えるほどの効能があるのか、個人的には疑問です。

また炭酸泉(正式名:二酸化炭素泉)を名乗るには二酸化炭素が1000mg以上必要ですが、ここは53.7mgと微量で、炭酸泉を謳うのは無理があるように思います。
ラジウム炭酸泉の掲示は昔なら仕方ないのですが、今の時代、掲示内容を見直した方がいいように思いました。

話を戻し、下写真(公式HPより引用)のように、⑨炭酸泉は次に紹介する⑩鉄鉱泉と同じ浴室にあり、混浴です。
写真左が⑩鉄鉱泉、右が⑨炭酸泉です。
写真奥の2つの階段をあがったところが共通の脱衣場。脱衣場も男女一緒です。
中央の壁の両端は区切られていないため、両湯の移動は簡単。

⑩いさぜん旅館(鉄鉱泉:混浴)
100%源泉かけ流し。
湯色は黒くタール系油臭がします。
宿のおすすめでは炭酸泉の後の上がり湯ですが、熱めなので、私は最後がぬるめの炭酸泉の方がいいように思いました。
鉄鉱泉となっていますが、鉄イオンは非常に少なく、伝統的な呼称が残っているようです。

⑪いさぜん旅館(大豪寺の湯:男・露天風呂付き中浴場:女、同源泉)
赤湯共同源泉(東鳴子の7軒の宿が使用)から引湯しています。
そのため珍しさはありませんが、湯色は黒くタール系油臭がし、炭酸水素イオン、メタケイ酸が多く含まれ、とても気持ちがいい湯です。
分析書には「夏の高温時のみ加水」とありますが、泉温64℃(女湯はもっと高く72.3℃)の高温を夏以外に湯量調整などで適温にできるかどうか疑問が残ります。
ちなみに、同じ源泉を引き湯する勘七湯の大浴室は「高温のため加水」となっています。

⑫勘七湯(不老泉:男女別)
写真:公式HPより引用 
100%源泉かけ流し。
湯色は黒くタール系油臭がするともに、炭酸水素イオンが多く、肌がすべすべして気泡が肌についたりもして、とても気持ちがいい源泉。

⑬勘七湯(大浴室:男女別)
加水ありの源泉かけ流し。
独自源泉の⑫不老泉と異なり、赤湯共同源泉からの引湯です。
いさぜん旅館の大浴場「大豪寺の湯」と同じ源泉です。
湯色は黒色で、タール系油臭はしますが、加水なしの⑫不老泉に比較して、色や臭いが薄く感じます。
ただ、⑫不老泉は高温泉のみですが、こちらは湯温が高めとぬるめの隣り合った2つの浴槽があり、入浴しやすいです。

中山平温泉
⑭しんとろの湯(公衆浴場:男女別)
写真:公式HPより引用

pH9.3
アルカリ性が高めで、ヌルヌルします!
さらにメタケイ酸は一般的に100mg以上で美肌効果があると言われますが、ここはなんと754mgもあり、日本トップクラスの含有量です。
pHとメタケイ酸によりヌルヌル度は日本トップクラスで、入っていて気持ちがいい!
泉温は95.8度ですが、木の樋(全長400m)で流すことにより適温に下げ、加水なしの100%源泉かけ流しを可能にしています。
木の樋という巨大な設備を作り、加水をしない心意気は本当にすばらしい!
温泉マニアでなくても、一生に一度は入っておきたい源泉

次回は、鳴子温泉郷の泉質ランキングを作りたいと思います!

▼筆者が制作したYouTube動画です。記事だけでなく、動画も是非ご覧ください。
「温泉ランキング【源泉かけ流し・泉質編】」は5万再生以上で大人気!

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