クラシック音楽は100年以上経っても衰えず人気があります。
不思議に思いませんか?
ここ数十年の洋楽や邦楽が100年後、どらくらい聴かれ、魅了している曲はどれくらいあるでしょうか。多分、ほとんどないと思いますが、クラシック音楽は聴かれているように思っています。
筆者の音楽視聴経験から、なぜクラシック音楽が半永久的に人気があるか?について以下に説明いたします。
何千枚もの聴いて、本当によいと思わるものの選りすぐりを併せて紹介いたします。
これを聴かれることで、クラシック音楽の世界が変わると思っています。
1.持ち歌・曲でない。
ロック、ポピュラーは、初めに歌った人のイメージが刷り込まれて その人が歌わないとその曲ではないっていうと思う人が多いです。
著作権などがあるので他の人は簡単には歌うことができないですし、歌うことになっても前のイメージが強ければなかなか受け入れなく、名曲でも多くの人に歌われることは少ないです。
そうなるとオリジナル歌手は鍛錬しなくても一生、生活ができる。
2.演奏者自身の世界がつくれる。
2に起因しますが、いろんな人が演奏・歌うことができるので、 世界中の才能豊かで英才教育をうけた人材が続々とでてきて競争が激しいです。
たとえばオペラ歌手は世界一と評価されたとしても 明日には二番手になってることもありえますので、常に練習しつづけるため、常にレベルアップしていきます。
過去の名演奏からさまざまな曲の解釈があり、自分の世界がつくれ、世界中の評論家や愛好家が評価されるので、よくもわるくも世界中で話題になります。
オペラでは、演出や衣装でも新解釈があると評価され、総合音楽です。
一般の音楽は売れると同じ感じですが、クラシック音楽は進化や原点回帰のようなことが起こります。
3.音楽センスがあげられる。
過去の多くの名録音があり、同曲異演(1つの曲に複数の演奏者)を楽しめます。
多くの評論家の批評を参考にしながら、過去の名盤で聴けるので、高レベルでの演奏法、表現や構成が比較できるので、音楽センスの向上につながると思います。
著者は10枚くらいの運命第一楽章を一枚のCDにまとめ、連続で演奏比較をしています。
他にもピアノソナタ熱情、マタイ受難曲、ショパン革命などたくさん作成しています。
聴いていくうちに自分が指揮者となったらこんな演奏がしたいとか、こんな演奏がいいと思うけどないかなぁ~と思うようになります。
これって、昔のドラマの「結婚できない男」の阿部寛さんみたいです。
多分、ハイエンドの機器で、演奏を聴きながら指揮者気分になる人は多いのかと
あまり好きでなかった曲が評論家の批評からとりあえず聴いてみるととってもよかったとか、クラシック音楽には意外性が多いです。
好きでない曲が演奏者次第で好きになるってすごくないですか?
4.意外性があり、好奇心をかきたてるところがある。
いろいろ聴いていくと音楽センスがあがるといままで知らなかった・理解できてなかったクラシック音楽の凄さ・素晴らしさに気づきかと思います。
意外性があり、好奇心をかきたてることが非常に多いです。
著者の経験から、好きでなくても聴いてみる。その時、最初に紹介した本のような紹介する名曲をすべて聴いてみる。
次に好きな曲を先ほどの本で評価の高い演奏を聴いて、その曲の理解を深める。
つぎにまた本の全面曲を聴いてみる。
こうすることで意外性や新たな気づきがあって好奇心がかきたてられます。
【以前、好きでなかった作曲家が聴いて好きになった名盤】
①ショスタコーヴィチ 革命
②ドヴォルザーク新世界 三大交響曲でよく知っている曲でしたが、これは別物です!
5.解釈がいろいろあり、音楽構成など質が高い。
音楽才能豊かな人が感銘をうける曲が多い。世界トップレベルの演奏家でも、いまだにうまく演奏できないという曲があり、一生をかけて練習しつづけるバイブル曲がある。弾きこなせるのはその時期で世界に一人程度ぐらいです。
これは同曲異演することで、難しさ、奥深さがわかります。
【各楽器ごとのバイブル曲とその名盤】
・ピアノ:平均律グラヴィーア(バッハ)
・ヴァイオリン:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(バッハ)
※これは著者の好みがあります。音色がとても好きです。
・チェロ:無伴奏チェロ組曲(バッハ)
6.クラシック音楽は時代が長く、バラエティーに富んでいる。
時代ごとに音楽が異なり、理解が深まれば、クラシック音楽の変遷の旅にでられます。
最初は初期ロマン派だったけど、ちょっと聴いていくと古典派もすばらしいではないか、次に現代音楽は? と時代とクラシック音楽との関連性が見えてくると知的好奇心がくすぐられます。
各時代での代表的な作曲家と代表的な名盤
★著者が特に偉人と思う作曲家 ☆:次点
著者の高校時代はモーツァルト、ショパンなどが多かったです。
・バロック時代: 18世紀はじめ~
★バッハ、ヴィバルディ(四季が有名)、ヘンデル
・古典派時代: 18世紀後半~
★ベートーヴェン、☆モーツァルト、ハイドン
ベートーベンといえば運命。のだめで有名になったベト7も収録!
・初期ロマン派: 19世紀はじめ~
☆ショパン、シューベルト、シューマン.、メンデルスゾーン、ベルリオーズ、ロッシーニ
録音が古いので迷いましたが、彼女のパッションがショパンの曲を変えます!
・後期ロマン派:
★ブラームス、★ワーグナー、☆チャイコススキー、ドヴォルザーク、リスト
のだめで有名になった曲ですが、これを聴くと他では物足りなくなります!
・近代音楽:☆ラフマニノフ、ドビュッシー、サティ、ラヴェル
たくさんいろんな時代を聴いていくと、ベートーベン、バッハ、次にワーグナー、マーラー、ショスタコーヴィチ、ブルックナーなどと広がり、ある程度分かってくると同じ曲で評論家の評価の高い演奏を聴くようになっていきました。
7.名曲にドラマがある。
普通のよくある曲だと思っていたら、本を読むと実はその時代では画期的な曲だったとか、その曲にはこんな思い入れがあったのか、発表されてボロボロな批評だったけど、死去して本当の価値が認められたとか、才能がありすぎて凡人に理解されず、さびしく亡くなってかわいそうだとか、なんだ評論家だって、全然音楽はわかっていないではないかとか、意外なドラマや発見があります。
【再発見された名曲と名盤】
①バッハ:マタイ受難曲
今、クラシック音楽の最高峰といわる”マタイの受難曲”は過去に忘れられていました。
その再発見をしたのが名作曲家”メンデルゾーン”ってドラマ性があると思われませんか?
1823年、メンデルスゾーンが14才の時のお祖母さんからのクリスマスプレゼントは、「マタイ受難曲」の自筆稿の写本でした。この曲のすばらしさに気づいた彼はこの曲を研究し、1829年3月11日、ジングアカデミーで行われた歴史的な演奏で復活させました。
この演奏会が引き金となって各国で演奏されるようになり、今はクラシック音楽最高傑作といわれるようになりました。
②バッハ:カザルスによる無伴奏チェロ組曲(上で紹介済)
20世紀を代表するチェロの巨匠パブロ・カザルスが再発見し、彼の演奏によってチェロのバイブル曲といわれるものになりました。 ①といい、再発見で最高傑作やバイブル曲がでてくるってすごくないですか?
③バッハ:グールドによるゴールドベルク変奏曲
※次の演奏でこの名曲を復活させました。再録音を行っていますので比較して聴くのもクラシック音楽の楽しいところ。かなり違いますので興味深いです。
彼はバッハのピアノ曲を再評価させた大功労者と思います。
普通は幼少期から素晴らしい先生をつけて世界トップレベルの演奏家になるのですが、彼ははじめてから独学で自分の音楽をつくったところが現代の新しいバッハピアノ世界を作ったと思います。
そのため弾き方が独特でDVDでも視聴をおすすめです。
8.作曲家の成長・変遷がみられる。
作曲者は他の作曲者、批評家、リスナーからいろんな影響をうけ、成長したり、挫折したりしていて、好きな作曲家の世界・人生などを知ると興味深く楽しい♪
【ご参考】 失恋からつくった曲が新しい交響曲となった超名曲に!
ベルリオーズは”幻想交響曲”で音楽と他の芸術を絡める標題音楽の概念を確立させた名作曲家です。
この作曲前後の秘話がおもしろいです。
ベルリオーズは劇団女優ハリエット・スミッソンに恋をし、劇場に頻繁に顔を出し手紙を送ったりと、今でいう困ったストーカーくんでした。
当然、無名な作曲家でもあり、ふられてしまいます。
その恨みから、ただの作曲でもものたりず、標題やテーマを掲げて「恋に深く絶望しアヘンを吸った、豊かな想像力を備えたある芸術家」の物語(自分を卑下したり自賛したり笑)を音楽で表現した曲」が幻想交響曲で、これで成功者となりました。
その後、ハリエット・スミッソンと再会しましたが、成功者となった彼には彼女はちゃっかりやさしく、見事、結婚に!笑えます。
こんな失恋や恨みの題材を音楽にして、のち、標題音楽という分野を作って、さらに一度ふった彼女が社会的地位を得た彼と結婚って、このリアルがおもしろく、彼の挫折・成長の変遷も興味深いです。
ちなみにベルリオーズは彼女と結婚する前に他の女性と婚約したのですが、婚約破棄になって、精神を患っています。
以下が名盤です。
各楽章のタイトルは《夢、情熱》《舞踏会》《野原の情景》《刑場台への行進》《悪魔の祝日の夜の夢》で、特に第4楽章「死刑台への行進」があり、それは、”彼は夢の中で愛していた彼女を殺し、死刑を宣告され、断頭台へ引かれて、処刑される”場面を音楽にしています。ぜひ聴いてみてください。
9.リハーサルがみられる。
リハーサルはDVDでみられて、そこには指揮者がその曲をどう解釈してどんな演奏でないといけないかをオケの方々に説明します。
それで練習していくと、演奏がかわってくるのが驚きがあります。
演奏者もあんなあいまいな指示で演奏がすぐに変えられるのはすごいと驚いたり、また指示通りできなかったら、練習から退場させ代役を立てるとか、指揮者は演奏をプロジュースしてるってことがよくわかります。(今は指揮者はビジネス化してるのでこんなことをしてるとボイコットされたり、次は呼んでもらえなくなるのでこんなことはしないと思います)
そういった名指揮者のリハーサルをみてると、説明の仕方や考え方がさまざまで音楽的センスが向上すると思います。
カルロス・クライバーのリハーサルが特におもしろいです。
10.音楽の本物を知ることができる。
クラシック音楽には普遍性・不変性があり、ロングセラーなどは常に多くの人を惹きつける何かがあります。
ロック、ジャズ、ポピュラー音楽などルーツはクラシック音楽です。
それが本物であり、その本物を理解することは生きる楽しみでもあるように思います。
他にホンモノとしては絵画、ベルギービール、日本では刀剣と山城などかなと思います。
今、西洋画、ベルギービールについて記事を書いてますので、今後は山城の魅力について書きたいと思います。
まだまだ理由は沢山と思いますが、今回は10個あげてみました。
【最後に】
クラシック音楽は奥が深いため、初心者には難しく、敷居の高さがあります。
理解して聴かないとぼんやりした曲だったり、眠くなったり・・・・
今回の更新で皆さんに興味をもっていただくために、CDを紹介いたしました。
何千枚もの中から選りすぐりです。
是非、聴いてみてください!
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最後まで、読んでいただきありがとうございます。
コメント
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私はヴァイオリンの音色が大好きです。
交響曲も聴きます。
コンサートホールで生で聴きたいです。チケットがもう少しリーズナブルだったらいいのにといつも思います。
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私はヴァイオリンの音色が大好きです。
交響曲も聴きます。
コンサートホールで生で聴きたいです。チケットがもう少しリーズナブルだったらいいのにといつも思います。
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>schocomintさん
私も楽器ではヴァイオリンが一番好きです。やはり交響曲がクラシック音楽の定番ですね。
生演奏ならオケの定期公演が安いと思います。
あとはそこそこのステレオで持っている交響曲CDと同じ曲で私のおすすめのCDを聴き比べされ、違いを理解されるまで聴かれるのも安く楽しめ、クラシック音楽の奥深さを知ることもできるかもしれないです。
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>schocomintさん
私も楽器ではヴァイオリンが一番好きです。やはり交響曲がクラシック音楽の定番ですね。
生演奏ならオケの定期公演が安いと思います。
あとはそこそこのステレオで持っている交響曲CDと同じ曲で私のおすすめのCDを聴き比べされ、違いを理解されるまで聴かれるのも安く楽しめ、クラシック音楽の奥深さを知ることもできるかもしれないです。