概要
ラグビープレー解説について
毎回1つの名シーンを解説した後、実際のシーンを繰り返し&低速で確認します。これにより、観戦時にはわからなかったチームや個人の魅力、そして奥深さがわかるようになります。これはラグビーの面白さの勘所をつかむ訓練になります。
個人的に意識しているのは、①名シーンの起点や影の立役者に注目すること、②(時間がなく)テレビの解説ではわからなかった、とりあげられなかったポイントを解説する、にこだわっていきたいと思っています!
この記事でわかること
- ”にわか”の人が楽しめるラグビー観戦ポイントを試合からピックアップ!
- 観戦時の解説だけではわからない1つの名シーンのポイントを分解して徹底解説!
- 実況や解説の言葉がわかりはじめる!
- 実際の観戦で解説者がいなくても、自分だけで試合をより深く知ることができる!
- すると、ラグビーがわかって、どんどん楽しくなる!
神戸スティーラーズ プレー解説(2023.4.23/第16節)
プレー概要
コベルコ神戸スティーラーズ(以後、赤または神戸と呼びます)
横浜キヤノンイーグルス(以後、青またはキヤノン呼びます)
今回の学びは、”敵の意表を突く攻撃”と”トライまでのイメージ”で、サントリーに移籍したアーロン・クールデンの跡継ぎ・若きホープ李 承信と日和佐 篤の素晴らしいプレーです!
◆注目する選手は、次の通りです。
■神戸
赤21番日和佐 篤はラック(密集)からボールを取りだし赤10番にパス
赤10番李 承信はディフェンス突破して赤15番にパス
赤15番山中 亮平はボールをキャッチし、トライ
以下をクリックして2:34からトライまでを確認してみてください。
すごいプレー① 迅速な球出しで迅速な攻撃へ
赤21番日和佐 篤はキヤノンのディフェンス体勢が整っていないとみるや、ラック(密集)まで急行し、すぐにからボールを取りだし赤10番に、味方3人を飛ばすパス。
下の写真がパス直後です。右側から赤3番目が赤10番で、味方3人を飛ばしてパスしています。
攻撃はどれくらい有利だと思いますか?
なんとこの時点では、赤3:青2の対決でトライの可能性が非常に高くする名プレーです。
日和佐選手は攻撃の司令塔10番にとても早くパスしてトライ確率が高い状況をつくり出しています!それも、ボールをもった李選手の右隣りは赤15番エース山中選手で、強力アタックが可能な状況です。
青10番小倉 順平がこのスペースを埋めるため後ろから急行していますので、とてもいいプレーです!
赤21番日和佐選手は攻撃の司令10番にとても早い球出しと飛ばしパスをしてますので確認してみてください。これがトライの起点となる大ファインプレーです!
すごいプレー② ”トライまでのイメージ”
下写真は赤10番李 承信が持った時の状況です。あなたが李選手ならどうしますか?
普通なら、右から青1番目と2番目の間を突破するでしょう!さらに右隣りは赤15番山中選手と心強いです。
次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して、0:39から何度も観て確認してください。
わかりましたか?
李選手は一番、ディフェンス突破しやすい、すっぽりと空いたところに走らず、中央に走っています。
キヤノンは当然、山中選手がいるので右奥のスペースを攻めてくると想定して動いていました。李選手は敵の意表を突いて中央に向けてディフェンス突破しました。
李選手は山中選手を”おとり”にした形で、敵の想定外の動きで敵を翻弄させています。
敵が意表をつかれたいるところを確認してみてください。
すごいプレー③ 敵の意表を突く攻撃
すごいプレー④ 見事な攻撃サポート
赤15番山中 亮平は李選手が中央へディフェンス突破するとすぐに攻撃サポートにまわり、李選手のパスを予測しながら動き(少し離れた後ろで)、見事キャッチしています。
練習の成果かどうかわかりませんが、李選手は味方を信じて、背中越しに味方を見ずにパス(バックフリップパス)をできています。
李選手がかなりディフェンスを翻弄させているため、今、絶好調の山中選手なら当然のごとくトライを決めています!
右から2番目が山中選手です。クリックして0.5倍再生にして、ボールを持っていないときの動き(オフザボール)を確認してみてください。
観戦ポイントと最後のまとめ
今回、わずか6秒間に起きた3人のファインプレーがありました。
(実際はその前から仕込まれているのですが、ハイライト動画がないため省略となります。ラグビーは本当に奥が深いです!)
①日和佐選手:ラックにすぐに駆け付け、早い球出しと3人飛ばして、攻撃司令塔10番に早いパス。
②李選手:敵の意表を2回も突き、敵を翻弄させて、山中選手に背中越しにパス。
③山中選手:李選手が中央に走りこむとすぐに攻撃サポートにはいり、李選手がパス地点にみごとにいて、トライ!
当然、番組解説では時間がないため、詳しく説明できませんので、良いプレーだなって思ったら、録画で繰り返しみてみることをおすすめします。
そうすると解説では語れていない影の立役者がわかると思います。
今回はトライ立役者は李選手と日和佐選手ですが、李選手はわかりやすいので、影の立役者は日和佐選手です。
今後もプレー解説・観戦ポイントを紹介していきますので、お見逃しなく!
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今回、名プレーの解説をいたしましたが、皆さん、いかがだったでしょうか。
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【筆者の過去の経験談】
過去、スカパ-より安い”J SPORTSオンデマンド”に契約変更しました。しかし、オンデマンドでは、もう一度シーンを確認しようとすると30秒バックしかできず、巻き戻しもできないため、プレーを確認しながらの観戦はタイムロスが多いです。
ラグビーをよく理解するには、リプレーが必須ですので、スカパーでの観戦をおすすめします。
また、二人で観るなら、PCでの観戦は疲れてしまうので、TVの方が楽しめると思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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