ブータン旅行記～第５日目～　

ブータン旅行の５日目で、今回はプナカ・ゾンの紹介です。

第５日目　走行時間3時間30分
　ウォンディフォダン→プナカ・ゾン→ドチュ峠→ティンプー観光

今日は元旦です。朝食前に初詣にいくことにしました。

この先のリンチェンガン村の一番奥にリンチェンガン・ラカン（寺院）があります。

リンチェンガン村は伝承によるとゾンの建設のため、インドから移住してきた人たちの村で、今のその子孫が住んでいるといわれています。　

歩いている途中、左を見ると見事な棚田が見えます。

リンチェンガン村にはいります。

　

どうなら元旦の初日の出は山向こうのようです。

　

リンチェンガン・ラカンに着きました。内部は撮影禁止です。

朝食後、プナカ・ゾンに着きました。

両サイドに川があり、自然の要害となっています。

右側の川がポ・チュー（父川）、左側の川がモ・チュー（母川）です。

プナカは標高1350mと首都ティンプーより1000ｍ以上も低く、亜熱帯気候です。

そのため、1955年にティンプーが通年首都になるまでの約300年間、プナカは「冬の首都」でした。

プナカ・ゾン（プンタン・デチェン・ポダン・ゾン）は1637年にブータン建国の父であるシャブドゥン（ンガワン・ナムゲル）　によって建設が開始されました。

ということで、全国のゾンの中でも歴史的、信仰的にも最も重要なゾンであり、初代国王の戴冠式、現五代国王の結婚式もこのゾンが舞台でした。

次はロミオとジュリエットブータン版「ガサ・ラマ・シンゲ」のジュリエットの家です。

この恋愛物語「ガサ・ラマ・シンゲ」はブータンらしい民話のため、少し長くなりますが、大筋を説明します。

「ガサ・ラマ・シンゲ」は歌や口承で伝えられ、現在では民話として一般的に知られ、１９８０年代に『ガサ・ラマ・シンゲ』としてブータン映画としても制作され、ブータンでは有名な民話です。

北部ブータン・ガサの近くに農家の家に生まれたシンゲは、立身出世を目指し、プナカのデシ（プナカ政界の長、摂政）に任官を願い出ました。

その時、町で評判の美少女ガレムに出会い、二人は一瞬にして恋に落ちました。

　
ところが、シンゲが任官を願い出たデシは、ガレムに結婚を申し込んでしまいました。
　

ガレムの両親は、デシに嫁がせることができると大喜びしましたが、ガレムは嘆き悲しむばかり。

怪しんだ両親はガレムとシンゲが恋仲であることをつきとめ、プナカ・ゾンの高官に頼み、シンゲを遠く離れたガサに住む高僧に仕えるように手をまわしました。

しかし、シンゲと離れたガレムですが、デシとの結婚を何度も拒みました。
　

というのも、実はシンゲとガレムはお互い愛し合い、ガレムは赤ちゃんを授かっていたのでした。

両親は激しく怒り、庭の大木にガレムを縛りつけました。

やっとのことで抜け出したガレムは、シンゲに会おうとガサに続くモ・チュー（母川、上で説明した川です）を泣きながら歩いて行きますが、ガサは遠すぎ、途中で力尽き、旅人に、ガサにいる僧侶シンゲへの歌を託し、プナカに帰り、シンゲの帰りを待っていました。

心優しい旅人はガサにいるラマ（僧侶）のシンゲ（これが題名ガサ・ラマ・シンゲ）にガレムの伝言を伝え、シンゲは、ガレムに会うため一心にプナカへ戻ります。

急いでプナカに戻ったシンゲが目にしたものは、河原で火葬されているガレムがいたのでした。
　

燃え尽きていくガレムに絶望したシンゲは自分も彼女にいる火の中に飛び込み、二人は一緒に若き生涯を終えたのでした。

その後、ガレムはパロの裕福な商人の娘として生まれ変わり、シンゲは貧しい荷担ぎとして生まれ変わりますが、身分の差で愛は報われませんでした。

そ
して、３度目の転生では仲の良い雄鳥と雌鳥として、４度目の転生では雄牛として雌牛として、いつまでも仲良く暮らしました。

以上、長いお話でしたが、転生で結ばれるってブータンらしいお話ですね！

ブータンは今も田舎では夜這いがあるようです。

ガイドさんにシンゲ役になってもらい、どのようにガレムのところに夜這いしたかを実演してもらいました(^^)

プナカ・ゾンに着きましたが、今、VIPがいるとのこと入場不可で90分ほど待つことになりました。

９０分をつかって、隣で実施している大法要を見に行くことができました。

　

大法要に向かっていますが、左に振りむくとプナカ・ゾンに行く橋があり、川はモ・チュー（母川）です。

大法要に着きました。

ガイドさん、ドラーバーさんは３０歳代なのですが、このような大法要は初めてのことですごく珍しいようです。翌日、TVでみたガイドさんは２５年ぶりだったということで、このような大法要がみれてとってもラッキーでした。

上写真の2本に悪魔を閉じ込め、みんなの平和、幸せを祈る意味があるようです。

上写真の手前にあるのは王族の人形です。

下写真は王妃様のようです。　

王様が下写真のような人形になってるって不思議です。

また村民はこの人形にお布施をしてました。

　

この大法要はブータンで最高の地位にある僧侶（ジェ・ケンポ）が主催しているため、多くの僧侶が参列しています。

非常に偉い僧侶がこられているため、集まった僧侶に向けて、子供も含めた一般の人々は額を地面につけ、一生懸命、お祈りをされていました。

信仰深い方はブータンに多いです。

大法要に来ていた村民。すこし笑いをとっておいた方がスマイルでよかったかな(笑)　

　

美人な奥さん。お子さんはなかなかこちらに向いてもらえない(笑)　

お子さんはなかなかこちらを向いてもらえず、アップで撮影してみました。

大法要をあとにしてプナカ・ゾンに向かいます。

プナカ・ゾンは素晴らしい建築です。

　

プナカ・ゾンの内部です。　

　

中庭にはインド菩提樹の大木がありました。　

　

境内であった少年。

　

お坊さんが日向ぼっこしてました(笑)

　
　
　

ここは見張り台です。

　

プナカ・ゾンを離れ、これからドチュ峠3150mを経由して、ティンプーに向かいます。

　

途中見える山々が下の地図で見れます。

ガンガ・プンスム7570ｍ、テーブルマウンテン、ツェンダ・ガンなどが見えました。

山向こうがチベットです。

　

ドチュ峠から撮影した動画で撮影してます。次をクリックしてください。

　https://www.youtube.com/watch?v=0ALLPycupyI

ドチュ峠から見える山々です。

　

ティンプーに着き、自由時間にテレビ塔の山の中腹にある「ドゥプトプ（タントン・デワチェン）尼僧院に向かいました。

尼僧院の前からみたタシチョ・ゾンです。

　

　
ドゥプトプ尼僧院に入りました。

ドゥプトプ尼僧院は地名のジルカと尼僧院の意味のナナリーで、ジルカ・ナナリーとも呼ばれています。

ドゥプトプ（またはタントン・ギャルポ）はブータンに鉄の橋を伝えた高僧で、彼が瞑想していた場所にこの寺を建てました。

私有で約５０名くらいの尼僧が生活しています。　

ドゥプトプ尼僧院を見た後、山をおり、タシチョ・ゾンに行きました。

タシチョ・ゾンは｢祝福された宗教の砦」という意味があり、ブータン建国の父シャブドゥン（インガワン・ナムゲル）によって名づけられました。

今は砦としてでなく、国王のオフィスであり、宗教界の最高権威ジェ・ケンポを頂点とするドゥク派の総本山になります。　

このゾンは釘を一本も使わず、ミゾとホゾだけで木組みのブータン伝統的な建物です。

　

タシチョ・ゾンをあとにしました。日没まで観光可能です。私がでるころには観光客はいませんでした。

　

ライトアップされ、きれいですね。

　

次に管公庁街に来ました。そこからみるとタシチョ・ゾンです。

ドゥプトプ尼僧院から徒歩で、タシチョ・ゾン経由ティンプーの町までもどってきました。約１０ｋｍぐらい歩いたと思います。

ティンプーはここ１０年くらいから都会化されてきていますが、いまだに信号がなく、世界唯一の信号のない首都と言われています。

下写真はブータンで人気のおはじきビリヤード。

１ｍ四方くらいの板の四隅に穴があいていて、オセロのようなプラチック製の白と黒のコマを指ではじいて勝負するおはじきで楽しむビリヤードです。

　

今日はホテルのレストランで夕食です。ホテルのため、盛り付けがきれいですね。　

　

　http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11076468738.html

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最後まで読んでいただきありがとうございました。