今回は、石川県と富山県のおすすめランキング(ベスト7)を紹介します。
筆者は1日または2日で効率よく、いい山城をたくさん周りたいのですが、そのエリアでまとまった山城候補をあげようとすると、インターネットや本にほとんど書かれておらず、1~2日間で行く山城リストアップで非常に苦労をしています。
そこで都道府県別おすすめ山城紹介は読者の方に役立つ情報と思い、この企画をつくりました。このコンセプトを以下にまとめました。
都道府県別でおすすめ山城は和歌山県、滋賀県、埼玉県、長野県に続き、今回は北陸初は「石川県・富山県」
山城ベスト7をランキング形式で紹介します。
ランキングについては、訪問での感想がメインですが、他にインターネットの口コミ、所持している本(最後に記載)を参考にしました。
1位 七尾城
能登北畠家の居城で日本五大山城の1つです。
金沢県・富山県のトップだけでなく、日本でのトップクラスです。
以下に登城ルートや七尾城にまつわる歴史や武将について詳しくまとめてますので是非、ご覧ください。新ルートを発見しました!
金沢県・富山県の2位ですが、低山の中では日本でのトップクラスです。
筆者は低山での堅城の方が堀が深く、土塁は高くなるのでより興味を惹かれます。
【概要】
・続日本100名城
・越中三大山城 他に松倉城(魚津市)、守山城(高岡市)
・名誉城主は落語家の春風亭昇太さん
・各遺構の案内板に昇太さんの説明動画QRコードが表示されてます。筆者はすべてみました。約90秒くらいのYouTubeです。
【感想】
標高は124mで低い山城ですが、土木工事量が他の山城より格段に多く、標高の低さを感じさせない山城です。
”これぞ山城”と魅力的で、「山城の教科書」といえる日本トップクラスと思います
3位 松倉城
【概要】
・越中三大山城
・魚津市南部の松倉山山頂(標高430m)
・空堀で区切られた5つの郭が南北に並び、長さが1kmにも及ぶ巨大な城郭
・室町から江戸時代にかけては背後の松倉金山で金の採掘が盛んに行われ、その経済力で勢力を誇った
・魚津城に拠点がうつってからは政治的、軍事的役割が低下し衰退
【感想】
山城らしい自然要害で堅城。本丸からの景色は綺麗で本丸の桜が有名のようで桜の時期に再訪したいと思いました。
4位 松根城
松根城は佐々成政により対前田利家のために改修された堅城
土塁が高く、堀が深いため、魅力的な、おすすめの山城です。
詳細は次から見てください。
5位 末森城
小牧長久手の戦いの中、北陸では羽柴軍・加賀・前田利家vs徳川軍・越中・佐々成政の構図でした。
佐々成政と前田利家は柴田勝家の府中3人衆という3人の与力の2人で同僚でした。
しかし、賤ケ岳の戦いでは、前田利家は柴田勝家が一番嫌がるタイミングで秀吉側に寝返り、柴田軍の敗戦を決めた人で、さらに柴田勝家 が最後の籠城戦では先鋒を務めるなど、佐々成政としては前田利家は超裏切り者です。さらに秀吉のもと出世してます。
佐々成政は小牧長久手の戦いの中、前田利家の加賀と能登の中央の要にあたる末森城を急襲しました。すごく大胆ですね。
佐々成政はほぼ落城を決定づけていました。30km離れた金沢城から援軍に行くかどうか迷っていた前田利家を正室まつがたしなめ、利家は末森城に急行し、翌朝には佐々軍を攻め、逆転勝利でした。
以前大河ドラマで「利家とまつ」がありましたが、まつの方の内助の功は大きいですね。この末森城を取られていたら、加賀と能登が遮断され、取り返すのは大変だったことでしょう。
6位 森寺城(別名湯山城)
七尾城の支城です。
上杉謙信が越中一向衆と和睦できたため、織田信長の和平協定を無視して、信長包囲網に参加します。
越中の増山城とこの森寺城を落とし、七尾城を包囲します。
古書には湯山城として残る名城です。
今回、石川県、富山県のベスト7の名城を紹介いたしました。みなさん、いかがでしょうか。
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■参考図書
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