黒人奴隷貿易が影響についてシリーズ化してブログに書いています。
今回は黒人奴隷貿易が与えた影響として音楽について紹介します。
アメリカに連れてこられた黒人奴隷はを生み出し、次のような音楽に進化していきました。
①黒人霊歌
②フィールドハラー(労働歌)
③ゴスペル
④ブルース
⑤ジャズ
なぜ、黒人奴隷は南米、中米、カリブ海にもいましたが、アメリカだったのでしょうか?
アメリカ人プランターは黒人奴隷を使って綿花などの農作物を大量生産してたのですが、さらに利益をあげるために恐ろしいことを考えました。
それはプランターは奴隷個人ではなく、黒人奴隷の家族まるごと購入したのです。
というのも家族ごと所有すれば、その両親は子供を生み、その子供は子供を産みと新たな奴隷を購入することなく、奴隷を増やすことを考えたのです。
これは大きな問題があり、奴隷の子は奴隷をいう永続的な身分制度をつくり、奴隷が解放されても人種差別の原因にしてしまったのです。
ここから黒人奴隷貿易が影響を与えた音楽の説明です。
①黒人霊歌
黒人家族ごと囲い込むため、プランテーションの一画に奴隷専用の居住区がもうけられた。
そこで、奴隷の家族の各々が集い、大きなコミュニティが形成され、やがて独自の文化が生れました。
このように黒人奴隷の家族ごと買い取り、黒人居住区に住まわせ、そこにコミュニティができたことでアメリカでアフリカ、ヨーロッパの文化が融合したのです。
その融合の1つが黒人霊歌です。1800年代のことです。
黒人霊歌はプランテーション・ソング、スレイヴ(奴隷)・ソング、ニグロ・スピリチュアルという言い方があり、奴隷としてアフリカから連れてこられたアフリカ系アメリカ人にキリスト教が広まり、賛美歌とアフリカ独特の音楽的感性が融合したのです。
②フィールドハラー(労働歌)
それとほぼ同時期にフィールドハラー(労働歌)が生まれました。
黒人霊歌は聖書から発生した宗教音楽に対し、フィールドハラーは奴隷や厳しい労働における人間の苦悩や悲しみを人間に向けて歌ったのでした。
③ゴスペル
リンカーン大統領による1862年の南部奴隷のみの奴隷解放宣言を経て1865年12月18日にアメリカ合衆国憲法修正第十三条の成立で公式に奴隷制度を終わらせました。
しかし、黒人奴隷は法律上、自由なアメリカ人となりましたが、今度は厳しい人種差別がはじまり、悲劇はつづく中、1920~1930年ごろ、差別のない、自由を求めた音楽が広まってきました。
これがゴスペル音楽です。
というのも、ゴスペルとは、ゴッドスペルの略で「福音」、言い換えれば、良い知らせ、グッドニュースという意味で、ゴスペルは聞き手に希望と勇気を感じさせる歌として発展していきました。
ゴスペルのベースは①黒人霊歌で、聖書を主題とした黒人霊歌からキリスト教全般を歌ったゴスペルに発展しました。
ゴスペルは、さらに発展してジャズ、ソウル、R&B、カントリー、ロックンロールの源流となっていったのです。
④ブルース
ブルースは、フィールド・ハラー(労働歌)とヨーロッパから白人が持ち込んだ大衆音楽バラッド Balladsが組み合わさったものと言われています。
ブルースの特徴は黒人音楽研究家のリロイ・ジョーンズは、3つの特徴をあげています。
(1)ブルースは黒人が初めて完璧なアメリカ語で作った音楽
これは黒人たちにとって共通な言語を獲得したことを意味し、現在のラップ・ミュージックに発展していきました。
(2)黒人が初のソロ音楽
従来は教会か労働の現場において集団で歌うものでしたが、ソロになったことで自分自身の本音や隠された欲望(恋愛、お金など)の内側を歌うことができるようになったのです。
ブルースの主なテーマが個人的になったことで、今後のポピュラー音楽の歌詞にとって大きなインスピレーションの源となりました。
(3)黒人が初めて伴奏のある音楽
それまでの黒人たちの歌はアカペラで、自家製でもギターなどで弾き語り形式の演奏が可能になりました。
このように、フィールドハラー→ ブルース → ラップミュージック・ポピュラー音楽 と発展していきます。
⑤ジャズ
1930年代、アメリカ南部の都市ニューオリンズで発祥した音楽で、ラグタイム※に上記③ゴスペル、上記④ブルース、マーチングバンドを融合させた音楽で、黒人と西洋音楽を理解したクレオ-ル(白人と黒人の混血)が混じり合って演奏することで発展したと言われています。
※黒人が編み出した音楽(主にピアノ演奏)で、クラシック音楽のリズムとは違う「遅い・ずれた」リズムと思われたため、「ragged-time」(不完全な時、不揃いのタイミング)、略して「ragtime(ラグタイム)」と呼ばれるようになりました。
【豆知識】
ちなみに、世界的に有名で、アメリカ合衆国で最も慕われ愛唱されている曲の一つである「アメイジング・グレイス(Amazing Grace:すばらしき恩寵)は、イギリスの牧師ジョン・ニュートン (John Newton)の作詞(1772年)による賛美歌です。
彼には牧師の前はなんと奴隷商人で、「アメイジング・グレイス」の歌詞中では、黒人奴隷貿易に関わったことに対する悔恨と、それにも拘らず赦しを与えた神の愛に対する感謝が歌われています。
あのような名曲も黒人奴隷貿易の影響がありました。
以上、黒人奴隷から生みだされた音楽がゴスペル、ブルース、ジャズ、ソウル、R&B、カントリー、ロックンロール、ラップミュージック、ポピュラー音楽の原点ということは驚きですね。
黒人奴隷貿易で運ばれた黒人によって世界の文化が融合していったことがご理解いただけたと思います。
◎つづきを見られたい方は下記をクリックしてください。
◎奴隷貿易の最初(奴隷貿易その1)から見られたい方は下記をクリックしてください。
http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11613793711.html
◎奴隷貿易が世界に与えた影響の最初(奴隷貿易その4)から見られたい方は下記をクリックしてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
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読ませていだきました^^ 素敵な時間を過ごせました☆アメブロで今後ともよろしくお願いします!! また遊びに伺いまーす☆ ririca。
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ブログ読みました!ブログを読んでると時間を忘れちゃいます!記事更新のタイミングでまた来まーす(・ω<)
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>akariさん
コメントありがとうございます。
読みやすいように目次を作りたいと思いますので、また遊びに来てください。
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>akariさん
コメントありがとうございます。
読みやすいように目次を作りたいと思いますので、また遊びに来てください。
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>OL辞めてセレブ気取り☆riricaさん
コメントありがとうございます。
奴隷貿易の目次をつくり見やすいようにしますので、また遊びに来てください。
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>OL辞めてセレブ気取り☆riricaさん
コメントありがとうございます。
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はじめまして!!友達少ないので絡んでください^ ^これからも仲良くしてくださいね!
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ついつい読者登録しちゃいましたー♪♪私はOLを辞めて、自分の好きなように生きてる日常を書いてます☆これからアメブロで仲良くして頂けたら嬉しいです♪よかったらアメンバーになりましょう^^
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>朱祢 潤さん
コメントありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。
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>つかさ☆さん
コメントありがとうございます。
こちらこそよろしくお願いします。
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