この夏休みはケニア7大国立公園&保護区を11日間で周遊しました。
世界103ケ国旅行し、総合旅行業務取扱管理者の国家資格を取得していますが、ヌーの川渡りは一生に一度はみるべきことで、トップクラスだと思います。
そのため、今回はヌーの川渡りをしっかり見る方法について紹介させていただきます。
ちなみに世界遺産は今203箇所し、世界中を見てきていますが、他に一生に一度は見ておくべきところは次のようなところです。
・マチュピチュ(ペルー)
・アンコールワット(カンボジア)
・エローラ遺跡(インド)
・ペトラ遺跡(ヨルダン)
・カッパドキア(トルコ)
・グランドキャニオン(アメリカ)
・オーロラ(カナダ)
・イグアスの滝(ブラジル・アルゼンチン)
・ウユニ塩湖(ボリビア)
・ギアナ高地(ベネズエラ)
ヌーの大群とヌーの川渡りは上記と匹敵、それどころか1位か2位かもしれないところです。
ヌーの大群との川渡りは知らない方も多いと思いますが、見ると本当にすごいです。
予想以上によかったです
また、最近、ヌー川渡りを見に来る中国人が急増していて、中国人は川渡りのいい場面をみれる場所に停車し、ヌーの川渡りを邪魔して、ヌーの川渡りの始まりを邪魔しています。
そう考えるとヌーの川渡りは早めに見に行くことをおすすめします。
ではヌーの川渡りとはどんなものかでしょうか?
筆者が撮影した動画で紹介いたします。
タンザニア・ケニアに生息するヌーはウシ科の大型草食獣で、大きな群れで行動し「ウシカモシカ」とも呼ばれます。
『ヌーの大移動』は食料となる牧草や飲み水を求める生態的、社会的な行動で、ヌーの川渡りは1600kmの大移動のほんの一部です。
しかし、川渡りこそが、その大移動で一番の難関であり、命を落とすことが多いのです。
2017.06.22のナショナルジオグラフィックでは危険な川渡りで数百万頭のうち、6250頭が死んでいるとのことです。
引用;http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/062100234/
マサイマラで動物保護民間団体のケニア人生物学者、スティーブン・キソツ氏は次のことを述べています。
①ケニアとタンザニアの国境をまたぐ広大な平原を推定約150万頭のヌーが一年を通して牧草を求めて周回。一緒に行動するシマウマを合わせると、サバンナを移動する動物の総数は200万頭以上。
②毎年前半、タンザニア側(セレンゲティ)で子どもをもうけたヌーの群れは、乾期となる6月ごろケニア側(マサイマラ)へ移動を開始し、マラ川を渡ってマサイマラの黄金色の牧草を食べ尽くし、10~11月の小雨期にタンザニア側に戻っていく。
③ヌーは気候の変化を察知し、牧草が育つ雨の方向へ進む『遺伝子』が組み込まれている。
④ヌーやシマウマがマサイマラに残す何万トンもの排せつ物は、翌年に牧草が育つ肥料になる。「(大移動により)自然の生態系が保たれている」。
また2017.06.22のナショナルジオグラフィックでは学術誌「米国科学アカデミー紀要」にてヌーの川渡りでの大量溺死(約6250頭)が、マラ川の貴重な栄養源になっていることが発表されました。詳細は次を見てください。
ヌーの川渡りの時期は動物の密度が以上に高く、ヌーが地平線まで見れます。
この旅行でみれた一面ヌーの大群が見れました。いかがですか?この景色はどこにいってもヌーだと感動しました
今回、ヌーの川渡りを見るために、過去の旅行知識や経験から、しっかりした事前調査を行い、見事、7回のヌーの川渡りを見ることができました。
そのヒミツを今回、特別にご紹介します。
ツアーを取り扱う旅行会社はここまで教えてくれないと思います。
まず最初になぜ、ヌーの川渡りにこだわるかの話です。
ヌーがいたるところにいる風景、ヌーの壮絶な川渡りを見てしまうと、ヌーの大群がいないマサイマラはちょっと物足りないと思うようになりました。
それだけ、ヌーの大群と川渡りはいいです!
ケニアに行くのなら、7~9月のマサイマラのヌーの川渡りに注力した方がいいと思います。
その理由は次の通りです。
①ヌーの壮絶な川渡りを見れるのは世界中でマサイマラの7~9月だけ。
②マサイマラは動物が多いのですが、マサイマラ以外でも多くの動物は見れます。
また、 「アンボセリでキリマンジャロと動物」や「タンザニアのセレンゲティ」の方がアフリカらしい景色が見れます。
7~9月のマサイマラにおられるなら、このときしかできない川渡りに重点をおくとこをおすすめします。
③ヌーの壮絶な川渡りは必ず壮絶ではなく、ただ渡っていることも多いです。
そのため、時間をかけていろんな川渡りをみることをオススメします。
ヌーが川で流される場面がないところでは壮絶感はなく、いいヌーの川渡りを見たみたといえないと思っています。
どういう場面で壮絶かというと次のようなシーンです。
・急に水深が深くなり、ヌーが溺れてしまう。
・崖からずり落ちてきたヌーにあたられ、川に流される。
・ワニに食べられそうになったヌーが大騒ぎをしている。
折角、ヌーの川渡りが見れるのならいろんなシーンをみたいものです。
ヌーの川渡りの見所となるシーンは次のとおりです。
あわせて今回の写真もつけますので、イメージをしてみてください。
・ヌーの大群が川岸に集まっているとき
・ヌーが決死の覚悟で川に飛び込んだとき
・おぼれたヌーがワニに食べられているとき
・ヌーの最後
上のシーンをすべてみることをおすすめします。
このようにヌーの川渡りはケニア・タンザニアの生態系を維持するために必要で、ヌーのDNAによる必死の川渡りをみられることは皆様自身の人生観がかわるかもしれません。
他に人生観に大きく影響したのはインド旅行です。インドはほんと濃い国です。
上記の場面をみるために現地で次のことをしました。
現地ガイドもいうがままではなかなか満足にいくものはみれませんので、ガイドにどんどんお願いするこををおすすめします。
・いろんなクロッシングポイントをまわった。
・よくみたヌーの川渡りシーンはそこそこにして、他の川渡りを探しにいった。
・マラ川の対岸に行き、ヌーの川渡りを別アングルで見た。
※タンザニア国境を経て対岸に行くと、いつもと違った川渡りシーンが見られます。
※対岸に行くには70ドルかかります。
ヌーの川渡りを見るには事前計画・事前準備が超重要です
まずツアーではヌーの川渡りを見れる確率がかなり低くく、いいシーンもなかなかみれないです。
その理由は次の通りです。
①ツアーでは朝・夕サファリの2回サファリ(約2時間30分)が多く、川までの移動で約1時間とするとヌーだけを見るとしても90分×2しかない。
※ツアーでもフルデイサファリ(まるまる1日)もありますので、旅程をよく確認してください。
②ツアーメンバーがヌー以外に興味をもてば、そこで足止めをくってしまいます。
③川渡りを見るにはヌーが川をなかなか渡らないため、ずっと待つ必要があるため、ツアーメンバーが退屈といわれると待ち続けることは困難。
④あまり迫力のなかったヌーの川渡りでもツアーメンバーは川渡りを見たと満足してしまい、ひきつづきヌーの川渡りを見るために待ち続けるのは難しい。
○ヌーの川渡りをよりよく見るためにもツアーはNG.
・自分の見たいヌーの川渡りのアングルを指定しづらい。(ツアメンバーに気を遣うため)
・ツアーだと席を入れ替え制のため、いい席がいつも確保できない。
川渡りのとき、前に人がいると見づらく、撮影もしづらい。
ツアーでは窓際の席と書かれていますが、車の停車方向によって人が邪魔になることが多いです。
川渡りをしっかり見るには上記を考慮した手配旅行を計画することが必要です。
(a)専用車と専用ドライバーにする。(一人か、二人旅行がいいと思います)
・朝/夕のサファリは時間が約2時間30分くらい。川渡りを待つには時間が少なすぎます。
・朝/夕のサファリの多くはロッジ専用のドライバーとなり、同じ人とは限らない。
しかし、現地をよく知っているため、いろんな動物を見つけやすいメリットはありますので、川渡り以外ではロッジ専属ドライバーもいいと思います。
・同じドライバーだと慣れているため、いろいろ頼みやすく、頼まなくてもしてくれている。
(車の停車位置の微妙な移動、どんな動物がみたいか理解してくれている)
・貸切のため、いつでも車内で場所移動ができるのもいいです。
・自分で時間を決められる。
・いろんなシーンの川渡りが見られる。
(b)出発便を工夫。
次でマサイマラの滞在日を1日増やせます。
b-1休む日の前日に出発(仕事を終えた日に出発)
私の場合、仕事を終えて、22時に羽田空港到着、カタール航空で24:01羽田発
帰国では翌日仕事だったため、早く日本に到着する成田着(18:40)を選択
b-2 ケニア到着日にナイロビに宿泊せず、目的地に直接向かう。
ツアーではこのパターンが見受けられます。
(c)宿泊先選び
宿泊先選びのポイントは「マラ川の近くで特にマラ川の西側」がいいです。
理由はマラ川西側の方がいい理由は見られるクロッシングポイントが多く、マラ川東側はテレック川があり、南北の移動は時間がかかります。
ヌーのクロッシングポイントは次の通り10箇所です。
私はエンティン・キャンプ(エンティム・キャンプ)に宿泊しました。
ヌーの川渡りを見るのに適したロッジは次の通りです。価格帯はtripadvisorより。
色つきとそうでない境界線がマラ川です。
○マラ川西側(おすすめエリア)
・マラ セレナ サファリ ロッジ ¥32,635 – ¥84,589
・マラ エデン サファリ キャンプ ¥68,445 – ¥107,807
○マラ川東側
・アシュニール マラ キャンプ(Ashnil Mara Camp) ¥35,425 – ¥92,827
・エンティン キャンプ(Entim Camp)¥47,042 – ¥91,901(オールインクルーシブ)
・Mara Ngenche Safari Camp ¥96,820 – ¥118,020
・レケロ キャンプ(Rekero Camp)¥112,515 – ¥215,663(オールインクルーシブ)
・マラ クロッシング キャンプ(Mara Crossings Camp)¥78,477 – ¥199,467
以上からおすすめはマラ セレナ サファリ ロッジです。
上に紹介しましたところは予約は半年~1年くらい前に予約されることをおすすめします。
ちなみに日本のヌー川渡りツアーでよく使われるのは、価格が安く、部屋数が多い「マラ セレナ サファリ ロッジ」と「アシュニル マラ キャンプ」です。
エンティンは10室のため、ツアーでは使われないです。
ただし、ツアーの場合、「マラ セレナ サファリ ロッジ」と「アシュニル マラ キャンプ」のハイピーク(7、8月)では団体ツーアの予約をあまり受け付けないため、ヌーの川渡りが終わる(川渡りがすくない、川渡りの規模が小さい)かもしれない9月での日程設定が多いです。
ではヌーの川渡りをうたわない7~9月のツアーはマサイマラのどこをよく使うのでしょうか?
7~9月だからヌーの川渡りを見れると思われたら、大きな間違いです。
ガイドさんに聞いたところ、つぎの2つが約8割くらいだそうです。(ガイドさんが行く宿泊先で、これが日本ツアーの全体とはいえないですが)
・マラ ソパ ロッジ(上地図MARA Sopa、¥20,446 – ¥36,628)7割ぐらい?
マラ側まで90分(往復3時間)ほどかかり、午前・午後のサファリではマラ川まで行くことができないです。
・キーコロック ロッジ¥21,545 – ¥62,866 1割ぐらい?
ホテル指定で多いホテルは五つ星の「ムパタ・サファリ・クラブ」で、確かに高級ですが、保護区外なので安いです。
ここも川渡りポイントまで遠いので、要注意です。
旅行会社の旅程をみたところ、他にイリケリアニ キャンプ指定(¥30,514 -¥50,131)もありました。
イリケリアニでもクロッシングポイントの往復で2時間以上かかります。
旅行会社が保護区外のムパタ・サファリ・クラブ、マラ ソパ ロッジを以下の理由でよく使われると思います。
●旅行会社のメリット(利益を大きくできる)
・マサイマラから次の目的地まで早く着け、翌日もゆっくり出発できる。
根拠:ガイド・ドライバーさんの拘束時間が短く、車・ガソリン代が安くなる
・人気がないため、安い。
※人気がない理由は下記の「旅行者のデメリット」に記載しております。
・人気ががないため、ツアー団体でも予約しやすい。
※ツアー団体は40日前のキャンセル(ピークでのキャンセル無料)は少なくないため、人気宿はツアー団体を受け入れたくないですよね。
・保護区外だと大きなロッジを建設しやすいため、空室が出やすく、バーゲン価格がでやすい。
●旅行者のデメリット
・いつも同じゲートを通るので、最初はいつも同じ景色でおもしろくない。
・いつも通るゲート付近は動物数は少ない。
・マサイマラ最終日は保護区に入らず、すぐに移動なので、サファリ時間が短くなる。
・大人数の受け入れが可能なため中国人が多く、ロッジでは休まらない。
※今回の旅行では、アンボセリの宿は旅行会社にお任せしたところ、保護区外の「アンボセリ ソパ ロッジ」となり、中国人宿泊客が多く、うるさかったです。
参考として、ヌーの川渡り以外(7~9月)では、いろんな場所にアクセスしやすい次の宿泊地がおすすめです。それぞれの位置は上の地図に追記しております。
特にキーコロック ロッジの周りは良い道が3方向にあるため、移動範囲は広く、おすすめです。
・キーコロック ロッジ ¥21,545 – ¥62,866
・イルケリアニ キャンプ ¥30,514 – ¥50,131
・フィグツリー キャンプ ¥40,052 – ¥60,024
次回は「ケニア 国立公園・保護区のおすすめランキング」を紹介いたします。
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