【真の立役者は?】スピアーズvsサンゴリアス戦(プレーオフ)

ラグビー
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真の立役者は誰だ?!

この記事から得られること(読者・知人の声)

今まで理解出来ずにいたプレーが動画やイラストでとても丁寧に説明されてます。テビタ·リー選手と木田選手の選択したプレーの違いやキック、オフサイド等面白かったです。これから遡って読ませて頂きますね。

(前のワイルドナイツの真のPOMも読んで)ラックが大事なプレーだというのがだんだんと実感されてきました。
今まで感じてたラックのイメージ→なんかよくわからない→またわからないラックやってるな、モヤモヤ😓
このイメージを一掃します!
わからないプレーが分かるのは嬉しいですね。
ここまで丁寧なプレー解説は他にないと思います。

 

真の立役者とは?

ラグビーでは、得点をよくあげた人がPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)によくなります。

ラグビーは他のスポーツと比較して、全員スポーツですので、得点者以外にも得点に大貢献したり、得点に絡まなくても、チームの窮地を何度も救う選手が本当にすごいと思っていますが、放送では何にもいってくれません。当然、POMにもなりません。
そこで、本当のチーム貢献者・インパクトを与えた選手を「真の立役者」として考えたいと思います。

昨日(2023.5.15) 【真のPOMは誰だ?!】ワイルドナイツvsイーグルス戦の記事で読書の方から「もう1つのプレーオフの記事を書いてほしいです!と要望がありましたので、今回はスピアーズvsサンゴリアス戦(プレーオフ)の「真の立役者」をあげたいと思います。
(注)ただし、皆さんにも一緒に考えてもらいたいので、ハイライト動画のみのプレーを対象にしてます。スター選手のいいプレーが目地通しと多くのTMOを入れているため、仕事人のプレーシーンは割愛されてました。影の仕事人にスポットをあてることはできていませんが、いいプレーが多かったです!

表向きの立役者候補は?

今回のPOM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)はスピアーズのバーナード ・フォーリーでした。
他にも表向きの勝利の立役者は、マルコム ・マークスが候補に挙がっていたと思います。

 

真の立役者候補は?

筆者はラグビーが陣取りゲームが最大の特徴と思っています。その陣取りで大貢献した選手を真の立役者としてあげます。

次はラグビーが陣取りゲームであることを説明した人気記事です!
Google検索で「ラグビー 陣取り」でトップ表示されています。
これがわかると観戦の際、試合を理解しやすくなります!
ラグビーは陣取りゲーム!これでラグビーがわかる

POMや立役者は通常、勝利チームが対象ですが、今回はサンゴリアスは開始直後にレッドカードで14名で最後まで戦い続けたことを考慮すると、試合内容ではサンゴリアスも勝利に値すると思い、両チームから候補者をあげたいと思います。

■スピアーズ
マルコム ・マークス(全然、真のPMOでないですね。やはり素晴らしい!)
木田 晴斗(ボーリキャリーだけでなく、読みやタックルの守備能力も高いです)
■サンゴリアス
アーロン ・クルーデン(ゲーム全体を把握し、コントロールや予測能力が素晴らしい!)
テビタ ・リー(ボーリキャリーだけでなく、運動量、読みやタックルの守備能力も高いです)
松島 幸太朗(キック能力・カバー能力が高かったです!)

 

今回、素晴らしいと思った2つのシーンのプレー解説をして、真の立役者を決定したいと思います。

真の立役者に関わる名シーンその1

■サントリーサンゴリアスのプレーの概要
11番テビタ ・リーは橙14番根塚 洸雅をタックルしてのち、ボールを奪取
(中略)
橙11番木田 晴斗はボールキャリーをして、キック
11番テビタ ・リーはボールをキャッチし、タッチキック(ボールを外にだすキック)

下をクリックして2:05(ボールが外にでるまで)までを確認してみてください。

 

すごいプレー① 【テビタ・リー選手】タックル

日本代表の橙14番根塚 洸雅がトライしようとボールキャリーをしています。

さすが日本代表、タックルされる直前に左にステップを切っています。
さらにすごいのは、テビタ・リー選手根塚選手の日本トップレベルのステップについていってタックル成功(下写真)しています。

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して、木田選手の動きを注目して、確認してみてください。テビタ・リー選手の俊敏さとタックルのうまさがわかります!

すごいプレー② 【テビタ・リー選手】タックル後の陣取り

前回の福井選手と同じプレー(⇒【真のPOMは誰だ?!】ワイルドナイツvsイーグルス戦)で、テビタ・リー選手もタックル後、ボールを取りに行かず、陣取りをしています。

前と同様にテビタ・リー選手をどかさないと、スピアーズはボールを取りに行けません。(取りにいくとオフサイドの反則となります。その説明はコチラから)

 

ここで、さらにすごいのは、タックル後にすぐに起き上がり、敵を押して陣取りをしにいっているところです。このクイックさが重要です!これほどタックル後の処理をはやくできる選手は多くないです。

今回のタックルと陣取りでサンゴリアスはボール奪取をして敵陣にキックし、下の写真のボールの位置まで陣地を大きくとれました。
筆者が計算したところ、テビタ・リー選手がタックル地点から、44mも獲得しているのです!
日本代表の根塚選手がフリーでボールしていたというピンチから、テビタ・リー選手のタックル・陣取りのおかげで、ディフェンスしていたサンゴリアスがなんと44mも獲得したってすごいと思いませんか?

ラグビーはタックルとか1プレーで捉えるだけでなく、のちの陣地獲得にどう影響しているかを観るとさらにラグビーが面白くなると思います!

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して、テビタ・リー選手のタックル後の陣取りをよく確認してください。

すごいプレー③ 【木田選手】 ボールキャリー&キック

橙11番木田 晴斗はディフェンス突破し、目の前にいる15番松島 幸太朗の動きをみえ、キックする位置を決め、(下写真)松島選手の動く方向とは逆方向にキックしています。すごい!ボールの落とし場所もトライしやすい位置なので、動画でよく確認してください。

松島選手は15番でフルバックという名称で、名の通り、味方の最後尾にいて、守備中は「最後の砦」を担う役割を持っています。
この木田選手はサンゴリアスの最後の要をこのキックでかわせました。
普通のチームであれば、このキック後、トライになっています。

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して確認してみてください。

すごいプレー④ 【テビタ・リー選手】 危機感知&豊富な運動量

この木田選手はサンゴリアスの最後の要をこのキックでかわせました。
これは普通であれば(11番がここまで守備に来ていないので)、スピアーズは木田選手のキックボールをとってトライしていたと思います。
しかし、サンゴリアスは、テビタ・リー選手がこの危機を脱しました。

なんとテビタ・リー選手はサンゴリアスの左端~中央まで守備範囲ですが、「最後の砦となる松島選手」が抜かれそうという危機を感知し、木田選手のキックの落下場所を予測して急行しています。

ボールがどこに落ちどう転ぶかを予測しながらランしていますので、この予測能力のすごさを動画から確認してください。
テビタ・リー選手がいなければトライだったと思います。

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して上写真の1:58からテビタ・リー選手がでてきますので、注目しながら、次を確認してみてください。

・ボールの落下位置をみて、テビタ・リー選手がいなければトライになっていたか
・テビタ・リー選手が1:58(上写真)から、どうボールをキャッチしたか。

 

すごいプレー⑤ 【テビタ・リー選手】 スタンドオフ並みのタッチキック

テビタ・リー選手は木田選手のキックからのトライを阻止しただけでなく、敵がいるなか、素晴らしいタッチキック(ボールを外にだすキック)をしています。

タッチキックが得意のスタンドオフでも難しい、超ファインプレーです。

テビタ・リー選手がキックした地点からなんと24mも陣地を獲得しています!

平均レベルのスタンドオフではスピアーズが4人を目の前ですので、15mくらいの陣地獲得だと思います。

フリー状態でも難しい最高のタッチキックでした!

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して確認してみてください。

 

真の立役者に関わる名シーンその2

■サンゴリアスのプレーの概要
15番松島 幸太朗:敵のあいているスペースにキック
11番テビタ ・リー:キャッチしてトライ

下をクリックしてトライまでを確認してみてください。

 

すごいプレー⑥ 【アーロン・クルーデン選手】 敵の弱点を見抜く

サンゴリアスのペナルティキックの場面です。

・サンゴリアス:松島選手がキックするようで、何か話しています。
・スピアーズ:味方が痛んでいるため、レフリーに再開を待ってもらうようにアピールして、味方の大半がのんびりしています。

 

そんな中、アーロン ・クルーデンは敵の弱点を見つめ、左奥に蹴るように指示しています。
サンゴリアスは集中力を切らさず、ゲームに取り組んでいました。
多分、アーロン・クルーデンが指示してなかったら、この後のトライはなかったと思います。

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して確認してみてください。

【おまけ】敵の油断を突くプレーはもう1つのプレーオフでもありました!

デクラーク選手がしています!ワイルドナイツを出し抜いた場面です(笑)

 

すごいプレー⑦ 【松島選手】 世界トップレベルのキックパス

松永選手はアーロン・クルーデン選手の指示に気づき、レフリーに許可を得た上で、走りこんで、これ以上ないと言えるすばらしいキックパスをしています!

世界トップレベルとしかいいようがないです。

キックの落ちた場所、テビタ・リー選手が取りやすさが抜群です。

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して確認してみてください。

 

すごいプレー⑨【テビタ・リー選手】ボール落下位置の予測&抜群のスピード

アーロン・クルーデン選手の指示から、タイミングよく、飛び出すとボールの転がる位置を予測しながら、高スピードでランしています。
敵も追いつけず、トライとなりました!

 

また、テビタ・リー選手とスピードで競えるのは、根塚選手と木田選手だけで、あのボールが落ちた場所の守備は根塚選手でまだ定位置に戻れておらず、写真の位置でも走る準備ができていませんでした。

そのため、テビタ・リー選手を止められる選手はおらず、トライでした。

あと、齋藤 直人はテビタ・リー選手がタックルされてもパスをとれるようにサポートについており、スクラムハーフというポジションですが、あの位置にいるのも齋藤選手の得点感覚の素晴らしさがわかるシーンでした!

 

次のクリック後、すぐに停止・0.5倍再生に変更して確認してみてください。

 

まとめと観戦ポンイト

■名シーンのプレー解説
各プレーに分けて、その素晴らしさを具体的に解説しました。いかがだったでしょうか。

名シーン1
①【テビタ・リー】タックル
②【テビタ・リー】タックル後の陣取り
③【木田】ボールキャリー&キック
④【テビタ・リー】危機感知&豊富な運動量
⑤【テビタ・リー】タンドオフ並みのタッチキック

名シーン2
⑥【アーロン・クルーデン】敵の弱点を見抜く
⑦【松島】世界トップレベルのキックパス
⑨【テビタ・リー】ボール落下位置の予測能力&抜群のスピード


■真の立役者候補は?

・スピアーズ
マルコム ・マークス(個人でのスーパープレーで紹介できませんでした)
木田 晴斗

・サンゴリアス
アーロン ・クルーデン
テビタ ・リー
松島 幸太朗

 

■真の立役者候補は?

筆者はテビタ・リー選手にしたいと思います。
テビタ・リー選手はスピアーズの同じウィングで、トライゲッターでも木田選手と根塚選手に勝ったシーンでした。
これで、敵のトライを防ぎ、トライもしたので、真の立役者と思いました。
今回はスピアーズを最後まで苦しめた立役者になるのですが、レッドカードがなければ勝利だったかもしれないです。

みなさんはこのハイライト動画をみて、どの選手が真の立役者でしょうか?

 

■観戦ポイント

①タックル後、密集ができたとき、どっちが押し勝っているかを注目!
②ボールをとって相手ボールになるまでどれくらい陣地を稼げたかを注目!
③キック後、どう陣地が変化したかを注目!

 

 

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【筆者の過去の経験談】
過去、スカパ-より安い”J SPORTSオンデマンド”に契約変更しました。しかし、オンデマンドでは、もう一度シーンを確認しようとすると30秒バックしかできず、巻き戻しもできないため、プレーを確認しながらの観戦はタイムロスが多いです。
ラグビーをよく理解するには、リプレーが必須ですので、スカパーでの観戦をおすすめします
また、二人で観るなら、PCでの観戦は疲れてしまうので、TVの方が楽しめると思います。

最後まで、読んでいただきありがとうございましたで

ラグビー
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