サウジアラビアとアメリカとテロについて

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今回はサウジアラビアとアメリカとテロについて書きたいと思います。


サウジアラビア王室とアメリカを結ぶ人物はだれでしょうか?


それは、アルカイダリーダーのウサマ・ビン・ラディンの父ムハンマド・ビン・ラーディンを中心としたラディンファミリーです。


ムハンマド・ビン・ラーディンはイエメンの貧困家庭でしたが、サウジアラビアに移住し、1930年に建設業をはじめ、サウード家との親密な関係により王室御用達の建設業者として、オイルマネーでラーディン家は世界有数の資産家になりました。


パンオリエントニュース(ドバイ)Thursday, December 30, 2010によるとサウディ・ビンラディン財閥(ラディンファミリー)の資産は98億ドル(1兆円弱)でアラブ富豪ランキングは6位※です。1~5位もすべてサウジアラビアで、サウジアラビアはアラブ世界を経済で牛耳ってるといえると思います。

 ※日本・世界の長者番付を含めランキングの詳細は次のブログに書いています。

  http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11092197970.html


 ちなみに日本の富豪No1は柳井正(ファーストリテイリング社長)で92億ドルと日本の一番の大富豪よりラディンファミリーはお金持ちです。


 ということで、ウサマ・ビン・ラディンは大富豪の御曹司、超セレブです。


 ではビン・ラディン一族とアメリカはどんな関係にあるかのでしょうか。


この接点は「ウサマの父ムハンマド・ビン・ラーディン」と「元アメリカ大統領 父ブッシュ」はカーライル投資グループの大口投資家であり役員で、ラディンとブッシュファミリーはビジネスパートーナーです。


カーライル投資グループは1987年創業・本拠地ワシントンD.C.で、その顧問には、ムハンマド・ビン・ラーディン、父ブッシュの他に、フランク・カールーチ(レーガン政権の国防長官)、ジェームズ・ベーカー(父ブッシュ政権の国務長官)、ジョン・メージャー(元イギリス首相)、カール・オットー・ぺール(元ドイツ連邦銀行総裁)など政治家や経済関係者が多くいました。


イラン・イラク戦争(19801988年)、湾岸戦争(1990-1991年)などの軍需産業への投資で巨額の利益をあげ、設立して数年で世界的な投資会社となり、アメリカの軍事関係の投資で絶対的な地位を占めるようになります。創設以来、2000年までの平均運用利回りは年34%の高水準です。


 さらに、ブッシュファミリーが設立した石油会社アルブスト・エナジーにウサマの長兄サレム・ビンラディンが共同出資者になっています。


 以上から、サウジアラビア王室・ラディンファミリー・ブッシュファミリーのつながりにより、サウジアラビアとアメリカは密接な関係になっています。



 次にアメリカとサウジアラビアの関係を表すこととして湾岸戦争があります。


 アメリカはイラン・イラク戦争を拡大させ、さらなる両国への武器供給で巨額の利益をあげましたが、戦争が終わると、イラクは多大な借金は多くあるものの、豊富な油田とアメリカが売った武器が大量にあり、アメリカが軍事訓練した兵がいるため、アメリカはイラクに脅威を感じ、イラクをたたき、油田を確保するという目論見がでてきました。


 しかし、アメリカはイラン・イラク戦争でイラクに表向きは加担したため(実際は両者に武器供給していた)、直接的に手をだせません。


以下はイラクにまつわる状況です。

・イラクはイラン・イラク湾岸戦争で大きな借金があり、石油価格をあげる必要がある。


・クウェートによる傾斜掘削法でイラク側の油田から原油を盗んでいる。



ここで、アメリカは次のシナリオを描きました。


①「傾斜掘削法でイラク側の油田から盗んでいるクウェート」とサウジアラビアによって石油価格を下落させる。

②イラクをゆさぶり、クウェートと戦争させる。

③イギリス、フランスなどを巻き込み、国際連合公認の多国籍軍をつくる。

④暴挙にでたイラクは次にサウジアラビアに侵攻するのではないかとサウジアラビアを恐れさせ、多国籍軍に協力させる。

⑤サウジアラビアに多国籍軍を置き、イラクを攻撃する。


このシナリオには次のメリットがあります。

①イラクを弱体化でき、占領することで、民主化をはかる。

②サウード家(サウジアラビア)とハーシム家(イラク)を敵関係にして、イスラム世界を分裂させ、弱体化させる。

③イラク攻撃と同時に、油田を占領する。


このシナリオのもと、石油価格を下げさせるためにアメリカは圧力をかけて、サウジアラビア(サウード家)とクウェート、アラブ首長国連邦はOPECの割当量を超えた石油の増産を行い、原油価格はさらに値崩れを起こしました。


  イラクはクウェート侵攻をにおわせると、エジプトやサウジアラビアなどはクウェート侵攻を阻止するために努力しましたが、アメリカのエイプリル・グラスピー駐イラク特命全権大使が、この問題に対しての不介入を表明したことで、ついにイラク軍は侵攻してしまいました。

 (サダーム・フサインはアメリカに騙されたと思っているでしょう)


  子ブッシュはサウジアラビアがイラク侵攻に動揺してるところに、サウジアラビアへ圧力をかけて、アメリカ軍駐留を認めさせました。


聖地メッカのあるサウジアラビアに異教徒の軍隊が駐留することに敬虔なイスラム教徒たちは反発し、あのウサマ・ビン・ラディンが反米テロを組織する原因ともなりました。

 

 ブッシュファミリーとラディンファミリーはビジネスパートナーという見方を重視して考えると、ウサマ・ビン・ラディンはアメリカの敵を演じて、アメリカの戦争の口実をつくるCIAエージェントとも言われています。


サウジアラビアの歴史については下記から見てください。


http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11090611487.html

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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コメント

  1. desert rose より:

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    一人のムスリマとして、いつも残念に思っていることがあります。テロとイスラムが一緒に思われていること。 アメリカのシナリオをわかっていない人が多すぎる。ここパキスタンもアメリカに狙われている国のひとつ、、、多くの国に隣接していて、穀物、資源が豊富だから
    ひとつの国が世界を独り占めにすることは、できないはず。

  2. desert rose より:

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    ひとつの国が世界を独り占めにすることは、できないはず。

  3. desert rose より:

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    一人のムスリマとして、いつも残念に思っていることがあります。テロとイスラムが一緒に思われていること。 アメリカのシナリオをわかっていない人が多すぎる。ここパキスタンもアメリカに狙われている国のひとつ、、、多くの国に隣接していて、穀物、資源が豊富だから
    ひとつの国が世界を独り占めにすることは、できないはず。

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    >desert roseさん
    イスラムの国々を旅行すればわかることですが、欧米より、もてなしの心がすごくありますし、治安もいいのです。
    欧米のマスメディアに洗脳されている人は本当に多いですね。

  5. SECRET: 0
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    >desert roseさん
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