アメリカの被害国”リベリア”の歴史

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1~2月にかけてリベリア・シエラレオネ・ギニアを13日間旅行しました。

 

リベリアから紹介します。

 

シベリアはアメリカ合衆国で解放された黒人奴隷によって建国され、1847年にアフリカで2番目で独立しました。

 

しかし1989年から2003年にかけて2度の内戦により、無秩序な国と化し、その影響で現在、世界最貧国の一つ。

 

今回はリベリアの歴史を紹介します。

15世紀頃 – 胡椒に似た種子(ギニアショウガ)を手に入れたヨーロッパの航海者が、

        この地を胡椒海岸と名づける

 

1816年 – アメリカ植民協会がジェームズ・モンロー(第5代米大統領)の支持を受け、
       リベリア現地部族から黒人奴隷移住地としてプロビデンス島を買い取る

1820年 – 解放奴隷88人を乗せた「エリザベス号」がニューヨーク港を出港

1822年 – シエラレオネを経由して88名がリベリアのプロビデンス島に再移住区を建設
      ※独立後、リベリアを支配するアメリコ・ライベリアンの始まり

1824年 – 首都名は「クリストポリス(キリストの都市)」を

      恩義のある米大統領ジェームズ・モンローにちなんでモンロビアに改名

1833年 – 再移住区をLiberty(自由)からとった「リベリア連邦」と命名

 

1847年 – アメリコ・ライベリアンが独立宣言(アフリカではエチオピアに次ぐ2番目)

初代リベリア大統領がジョセフ・ジェンキンス・ロバーツ(写真)です。

   ウィキペディアより

ここから解放された黒人奴隷が独裁政治を行い、暗黒の時代にはいりました。

リベリア全人口のわずか5%の少数派ですが、1847年の独立から1980年までリベリアの政治・経済を支配しました。

解放奴隷であるアメリコ・ライベリアンの問題点は自分たちがアメリカでの奴隷生活を通じて“文明化”されたと自負し、大多数を占める現地部族を軽視・差別しました。

さらに問題なことはアメリコ・ライベリアンは奴隷時代にうけたアメリカ人の悪知恵をまねて、リベリア部族を支配したことです。

 

1980年 – クラン族軍人サミュエル・ドウ曹長がクーデターでアメリコ・ライベリアン政権を倒す

       またこのドウ政権は独裁的で、他の部族から不満がでてきます。

  ウィキベディアより

 

1985年 – ギオ族出身トーマス・クィウォンパがドウ政権に軍事クーデターを試みるが失敗
       クーデターに加わったギオ族やマノ族をを攻撃し、600人から1500人を虐殺

 

1986年 – ドウ政権下でリベリア第2共和国が発足し、ドウが第21代大統領に就任

 

1989年 – 第1次内戦がはじまる

 

1996年 – 内戦終結。15万人以上が死亡し、30万人以上の国外難民発生。
       ※人口は約400万人で、戦死者比率が高すぎます。

 

1999年 – 第2次内戦がはじまる

 

2003年 – 内戦終結。15万人死亡 。

 

2013年 – エボラ出血熱発生。

 

2016年 – 終結。約4800人が死亡(西アフリカで約1万1300人)

 

この国はアメリカが解放された黒人奴隷をリベリアに送り込み、これが発端で、アメリコ・ライベリアンの独裁政治がおこり、その独裁政治を打倒してクラン族の独裁政治がおこり、今度は2度の内戦に突入と、アメリカによってぐちゃぐちゃにされた国です。

 

アメリカによって受けた影響として、アメリコ・ライベリアンはアメリカ人の服を着て、アメリカ様式の教会を建てました。

また、アメリカ植民地協会の支援の元、1867年にフリーメイソンの支部として、マゾニック寺院を建てました。アフリカ唯一のフリーメイソンの建物です。

 

アフリカにフリーメイソンがあったとは驚きです。

 

次回から写真を交えて詳細なリベリア観光内容を紹介いたします。

 

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