パキスタンの紹介

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 今回は年末年始に旅行したパキスタンの紹介です。


 パキスタンは1947年に独立した新しい国で、正式国名はパキスタン・イスラム共和国(漢字の当て字は巴基斯坦)、イギリス連邦加盟国です。


 東はインド、北東は中華人民共和国、北西はアフガニスタン、西はイランと国境を接し、国土の中心部を流れるインダス川の流域に国民の80%以上が住んでいます。


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 人口は1億7500万人を超え、世界で第6位(日本は1億2800万人で世界第10位)で、人口増加が顕著で、国連の推計では2050年には約3億5千万人にまで増加し、中国・インド・米国に次ぐ世界第4位の人口大国になると予想されています。


 パキスタンの国名はペルシア語起源の言葉で「清浄な国」を意味しますが、その由来はパキスタン(Pakistan)を構成する五大地域であるパンジャーブのP、カイバル・パクトゥンクワ州(旧・北西辺境州)に住むアフガーン人のA(ちょっと強引ですが・・・)、カシミールのK、シンドのS、バローチスターンのTANを表していて、文字の組み合わせで決められています。
 
 なぜ構成する地域名の組合せが国名になったかですが、パキスタンが1947年にイギリス領インド帝国から独立する際、その当時のイギリス領インド帝国においてヒンドゥー教徒地域
がインド、イスラム教徒地域がパキスタンとして、地域に分けて分離独立をすることとなったため、パキスタンとして独立する地域を明確に示したかったためと思われます。


 しかし、地域と宗教で分離独立したため、独立した年、すぐに印パ戦争が勃発しました。


 パキスタン(Pakistan)のKにあたるカシミール(正式名称はジャンムー・カシミール藩王国)の住民の8割がイスラム教徒で、住民は当然パキスタンへの帰属を求めましたが、藩王がヒンズー教徒であったため、帰属を決めかねていました。


 パキスタンへの帰属を藩王が決断しなかったため、カシミール住民が暴動を起こし、1947年10月21日にパキスタンのイスラム教徒(ムスリム)の民兵がカシミールに進入を開始し、藩王はこれに対抗するためインドへ武力介入を要請、第一次印パ戦争が勃発しました。


 1965年 第二次印パ戦争、 1971年 第三次印パ戦争と現在も宗教対立で紛争が続いています。


 ではイギリス領インド帝国をなぜ分離独立することになったのでしょうか。


 それは単純に独立するとなると、ヒンドゥー教徒が勢力をもち、ムリスムは少数勢力となり、ムスリムにとって不利になるからです。


 というのも、1934年、ムハンマド・アリー・ジンナー(インド・ムスリム連盟の指導者、独立パキスタンの初代総督で「カーイデ・アーザム」(最も偉大な指導者」の意)、「バーバーイェ・コウム」(建国の父の意)としても知られています)は1934年、ムスリム連盟の再編成し、1937年に実施された総選挙では、全国のムスリムのわずか5%しか支持が得られませんでした。
 
 その惨敗の原因は、ムスリム連盟は農民階層の権益保護を目的としており、各地で結成された政党でなく、ムスリム農民は各地で結成された地方政党に支持したためです。


 では、なぜムスリム農民は各地で結成された地方政党を支持するのでしょうか?


 ムスリム農民はきちんとした教育を受けておらず、その土地の有力者に従い、その土地の有力者は各地で結成された政党と癒着している場合が多いからだと思います。


 こういったムスリム連盟が弱小化している中、ジンナーは1930年にムハンマド・イクバール(詩人、哲学者、政治家。ペルシア語あるいはウルドゥー語で書かれた詩は、現代において最高峰といわれています)が提唱した「ムスリムがインド国内でまとまった領土を持つこと」に転換していきました。


 こうして、ジンナーは1940年で「インド亜大陸のヒンドゥーとムスリムは互いに異なった民族である」(二民族論)と宣言し、ムスリム人口が多数を占める地域がヒンドゥー人口多数地域とは別に独立することを目指すことをラホールで宣言しました。


 イスラエルにしろ宗教で区別して国家独立すると紛争のもとになっており、一神教の恐ろしさを感じます。


■パキスタン旅行写真紹介は下記からみてください。

http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11457894056.html


■パキスタンの地で生まれたインダス文明の紹介は次からみてください。

http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11448884053.html



■メインブログであるランキング集は下記からみてください。

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http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11076468738.html




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