インダス文明の発祥のモノについて

今回はインダス文明の発祥といわれているモノを紹介したいと思います。

・彩色土器や銅の道具
　インダス文明の遺跡で掘ってみるとすぐに土器の破片がでてきます。今回はモヘンジェダロとコートディジで発掘しました。

・正六面体のサイコロ
　サイコロはハラッパー遺跡から出土しました。エジプトが最古とも言われ、確定ではないです。
　現在のサイコロは表と裏の合計が７ですが、インダス文明で表裏合計７のサイコロも発見されています。
　やはり4000年以上前から時代劇にでてくるサイコロの賭博があり、『リグ・ヴェーダ』(古代インドの聖典で紀元前18世紀からの歌詠を含み、紀元前12世紀ころ現在の形に編纂)にサイコロ賭博で財産を失った男の嘆きやサイコロ賭博の呪縛から解放を祈願した歌がのこっています。

・チェスの原型と思われるゲーム
　チェスは、主に西洋世界で親しまれている競技ですが、そのルーツを辿るとインドのチャトランガという競技に辿りつきます。このチャトランガは日本の将棋の祖先でもあると言われています。
　チャトランガは前4世紀、アレキサンドロスの東方遠征の頃に既に存在し、さらに二千年遡ったインダス文明の時代にも既に存在していたと言われています。
　と言うのも、インダス文明を代表するモヘンジョ・ダロ遺跡からこのチャトランガの駒と盤と思われる物が見つかっています。
　モヘンジョ・ダロは、都市計画も碁盤の目のように建設されており、その辺りもチャトランガ、チェスや将棋に通じるものがあるように思えます。