百名山　皇海山登山2014.6.29

今回は先週の皇海山登山について紹介します。

■皇海山

　皇海山（すかいさん）は、栃木県日光市と群馬県沼田市との境界にある、百名山の一座です。
　　
　標高2,144mで森林限界ないため、山頂の景観はそれほどいいとはいえないのですが、途中の沢を登りなどおもしろい登山ができます。

皇海山の由縁は、江戸時代に遡り、つぎのように伝えられています。

当初、『笄山（こうがいさん）』

　　　　　↓

『皇開山（こうかいさん）』と当て字

　　　　　↓

「開」が「海」に置き換えられ「皇海山（こうかいさん）」

　　　　　↓

皇の字が「スメ」と読まれることから『すかいさん』と誤読され、定着化

これから登頂記です。

まずは入口です。

近年、林道を車で移動し、別ルートから登山することで、二日間の登山が半日強と大幅に短縮されました。

林道からのスタート地点は新しいルートであるため、皇海山のバッジはまだ売られていないです。

　また、林道は道が悪く、自家用車でいくと車を少しいためそうです。タクシーを利用されるのもいいかと思います。

　もしタクシーを利用される場合、予約の際、「皇海山のバッジがほしい」と言えば、持参してきてもらえる場合があります。価格は５００円くらいです。

登山の基本ルートは沢沿いをあるいていきます。沢を渡ったり、登ったりするところがこの登山のおもしろさがあります。

下写真のような沢を渡ったり、登ったりします。

この皇海山は沢がとても綺麗で、下写真のように幻想的な光景もみれました。

途中、きれいな苔石がありました。

下写真は庚申塔（こうしんとう）で、中国より伝来した道教に由来する庚申信仰に基づいて建てられた石塔です。　

　現在までに伝わる庚申信仰とは、葛洪著(東晋時代283～363）の『抱朴子(ホウボクシ)』で説く「三尸説（さんしせつ）」をもとに、仏教、特に密教・神道・修験道・呪術的な医学や、日本の民間のさまざまな信仰や習俗などが複雑に絡み合った複合信仰です。
　
　三尸とは人の体内に住む三匹の虫(形はなく、鬼神や霊魂の類)で、それぞれ頭部・腹部・脚部に潜むとされ、常に人の早死を望み、庚申日※の夜、眠っている人の体から抜け出して天にあがり、人間の罪過を事細かく天帝（司令神）に告げます。

※庚申日は６０日周期でおとずれ、年に６回あり、年によっては７回あり、その年を「七庚申年」といいます。

　天帝は、庚申の日には門戸を開いて多くの鬼神たちから人々の善悪の業を聞き、その功徳や罪過の程度に従って賞罰を科し、罰の最たるものが寿

命の短縮です。

　人間は誰しも過ちはあることで、それも60日ごとに天帝に報告されて寿命が短くなってしまうため、「庚申日の夜には三尸の虫が体内から抜け出られないように徹夜して過ごすことがよい」と説くのが庚申信仰です。

　庚申塔に話を戻しますと、庚申塔の石形や彫られる仏像、神像、文字などはさまざまありますが、①猿田彦(サルタヒコ)、②青面金剛(ショウメンコンゴウウ)、③「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿などが彫られています。

①猿田彦は神道の側で江戸前期の儒者・神道家である山崎闇斎(1618～82)が「庚申の夜に祀るべき祭神は猿田彦大神である」と説いて広まり、猿田彦は田の神・豊饒の神とみなされ、豊作豊饒の願いから、猿田彦の庚申塔を建立したといわれています。
　
②青面金剛は仏教の側で雑密経典・「陀羅尼集経」によれば、「“大青面金剛呪”という真言陀羅尼を唱えて青面金剛に祈れば、諸病たちまち治癒する」とされ、青面金剛に祈ることで、体内に潜む三尸を駆除する意味の庚申塔を建立したといわれています。

③「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿の由縁はご想像どおり、庚申の「申」は干支で猿に例えられるからで、庚申信仰では猿が庚申の使いとされ、青面金剛像や庚申塔には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が添え描かれていることもあります。

登頂しました。

三角点です。

一番近い一等三角点は男体山です。

これからが花々の紹介です。

　http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11076468738.html

ブログ村でランクアップ挑戦中

下記クリックで応援して下さい<m(__)m>　ブログを書く励みになります

最後まで読んでいただきありがとうございました。