今日はアナトール・フランスの名言です。
彼は20世紀前半のフランスを代表する小説家・批評家、1921年ノーベル文学賞を受賞し、代表作は『シルヴェストル・ボナールの罪』で、芥川龍之介が傾倒していました。
①すべての真の偉人の第一の美徳は、誠実であることだ。
(コメント)
ヘンリー・クラウド(心理学者、企業コンサルタント)は「リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの習慣」(原題:インテグリティ)の著書の中で誠実を次の6つを定義しています。
1.信頼を築く能力
他人と関わり気遣い、共感し、助け時には彼らに自らの弱さをさらけ出すことのできる力
2.真実を追究する能力
希望的観測でなく、正確な事実の把握をいつも心掛け、他の人にもそれを率直に伝える事ができる力
3.使命を果たす能力
何を成すべきかを理解し、準備を整え、目標を明確にし、そのために精一杯努力できる力
4.問題を解決する能力
問題から目をそらさず、失敗を糧としてそこから学び人のせいにせず、生産的に解決できる力
5.成長を求める力
現状に甘んじることなく、あくなき向上心をもち、自己鍛錬を怠らず、果敢に新たな挑戦をし、またそのために休息できる力
6.自分を超越する能力
自己中心的なものの見方ではなく、自分を超えたもって大きなものを知り、自らの人生の意味を理解し、その大きなもののために奉仕できる力
やはり真の偉人になるには大変ですが、人徳を備えていくことは生きている(生かされている)日々の成果でもあると思いますので、毎日、この能力アップを心掛けることが重要のように思います。
②正直とか親切とか、そんな普通の道徳を堅固に守る人間こそ真の偉大な人間というべきである。
(コメント)
親切って当たり前だし、多くの人が親切だと思っている人が多いかもしれません。正直な人、誠実な人もすくなくないし、名言のいう通りなら、真の偉大な人って結構、多いんじゃない?って思えるかもしれないです。
しかし、私たちが親切と思ってしてることは、親切でなく、”おせっかい”になってることも少なくないように思います。
親切もおせっかいも、相手のためを思って行動していますが、親切とおせっかいの違いはなんでしょうか。
私は、両者の違いは相手を理解しているかどうかにあると思います。相手を理解していないと、親切でしてるつもりが、相手はそれはありがた迷惑で、おせっかいになってしまいます。
したがって、相手を積極的に理解しようとしない人は素晴らしい人、人格者にはなれないということかもしれません。
自分の価値観のおしつけにならないように、相手の理解し、さらに多くの人を理解する中で自分の価値観を見直していくことも重要なことかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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