今日も前回に引き続き、ラ・ロシュフーコーの名言を紹介します。
彼は17世紀フランスの名門貴族の生まれのモラリスト文学者で『箴言集(しんげんしゅう)』を執筆しています。
①誰もが記憶力のなさを嘆くが、判断力のなさを嘆く者はない。
(コメント)
「記憶力が悪くなった」はよく聞きます。名言どおり、判断力についてはほとんど耳にしません。なぜでしょうか?
これは自分の行動を見直し、反省する人が少ないからでしょうか。
判断力にこだわる人は、よく反省し、判断基準や感情のコントロールをよく考えている人だと思います。
自分は明確な判断基準を持ってると思われる方も多いでしょう。明確な判断基準を持っているかどうかは人にすぐに言えるかでわかると思います。
アリストテレスは次のようなことを言っています。
「賢者は複雑なことをシンプルに考える。」
複雑な判断基準は誤った判断をしやすいように思います。
判断力がいい人はシンプルな判断基準を持って、感情的にならない人のように思います。
②よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているときに、他人の迷惑になっていることがよくあるものである。
(コメント)
「よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているとき」になぜ他人の迷惑になっていることが多いのでしょうか?
それは、多くの人が自分の特有の判断基準で考えているからでしょうか。
自分がいままで経験した中での判断基準は他人と違うのは当然です。
では他人の迷惑をかけないにはどうしたらいいのでしょうか?
それは自分が培ってきた判断基準を捨て、誰でもがそうだと思う判断基準に置き換えることが一番の近道のように思います。
では、誰でもがそうだと思う判断基準とはなんでしょうか?
やはり、シンプルな判断基準になります。
私の好きな本「7つの習慣」ではシンプルな判断基準を原則と呼び、原則とは
正義、誠実、正直、人間の尊厳、奉仕、貢献、可能性、忍耐、犠牲、勇気
といっています。
③話していて楽しい人が少ないのは、ほとんどの人が、明確な答えをすることよりも、自分の言いたいことに心が向いているからです。
(コメント)
人は自分の話をしっかり聞いてもらえると嬉しいものです。逆に、興味のない話を延々と聞かされるのはおもしろくありません。
この名言は、相手との関係をよりよくするには相手の話に傾聴し、自分の言いたい事は控えて、相手が言うことに対し明確な返事を優先させることが重要といってると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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