ポーランド旅行～世界遺産アウシュヴィッツ2/5～

　今回は世界遺産のアウシュビッツシリーズ第２弾です。

　

　読んでいただく前のご注意事項としまして、犠牲者の遺留品の写真などがあるため、気にされる方はこの記事をスルーしくてださい。

　

 

　今回は第４号館～第７号館、第一クレマトリウムの展示を紹介します。

　

■第４号館

　最初の見学は第４号館。

　その第四展示室は殺虫剤ツィクロンB（チクロンB）が展示されています。

　これがガス室にまかれ、大量殺人が行われました。

　証言によると、ツィクロンBの５kgで、約1500人～1700人の殺害能力があったとのことです。　

　

　

　

　４号館第五展示室には大量の毛髪の展示があります。

　焼却炉で焼かれる前に毛髪を刈り取ります。

　この収容所が解放されたときには７トンもの毛髪があったとのことです。

　毛髪は約２０ｋｇの袋詰めにされて、ドイツの衣料品会社や絨毯製造工場へ販売され、糸や靴下などに加工されたとのことです。

　

　

　1945年、収容所解放時、SS（親衛隊）は証拠隠滅をはかりましたが、すべての犯罪の痕跡を消すことができず、その多くがこの博物館に展示されています。

 

　下写真では残された眼鏡が展示されており、解放当時、12,921個ありました。

　

　

　

■第５号館

　ナチスの略奪没収品や収容者の遺留品が展示されています。

義肢・義足です。　　

　

　

　

カップやお皿も残されています。

　

　

　

　残されたカバンです。解放当時は3,162個あった記録があります。

　ナチスはユダヤ人に「東方の土地へ移ってもらう」と騙して全財産を持参させ、アウシュヴィッツに連れてきて、略奪しました。

　

　

　

　残された靴です。

　収容者は重労働で靴がこわれてしまうことがあり、そこで他の収容者から靴を盗むことがあったようで、収容者は靴を抱いて寝ていたという話を聞きました。

　

　

■第６号館

　６号館は解放された人々の様子が展示されています。

　奇跡的に約7,000人の収容者が助かりました。

　下写真は収容者の１日分の食事です。

収容者の食事

①朝　薬草の絞り湯またはコーヒーの代替品

②昼　肉入りスープまたはジャガイモとカブの野菜スープ　

③夜　300ｇのパン、25ｇのソーセージorマーガリンorチーズ

 

　収容者にとって、出されるパンの何が重要だったかの話があって、みなさん、何が重要だと思われますか？

 

パンの大きさは当たり前ですが、一番大
事なのは「パンの皮」でした。

 

では、なぜパンの皮で大事なのでしょうか？

 

　白い部分は食べると口の中にとけますが、パンの皮はなめて食欲を紛らわせるからとのことです。

 

 

 

　

■第７号館

　収容棟の様子が復元されています。

　初期のころは人数が少なかったため、ワラ敷きで寝ていました。

　

　

　マット敷きもありました。

　

　

　収容者が増えたため、三段ベットが置かれ、１段に二人ずつ寝かされ、１棟700人から1,000人が収容されました。

　

 

　

　洗面所です。

　

　

　トイレです。

　

　

　

　棟監の部屋で個室です。個室で家具付で豪華です。

　

　

　７号館の廊下には犠牲者の写真が飾られています。

　

　

　

　写真には国籍、生年月日、職業、入所日、亡くなった年月がが記録されてます。

 

　

 クレマトリウムの説明ボードです。

　ガス室と焼却室があります。

　

　

■第一クレマトリウム　

　ここがガス室です。

　収容者は「今からシャワーを浴びろ」と命令され、服を脱いで、消毒室（実はガス室）に移動させられ、そこで湯がでることがなく、チクロンB（殺虫剤）がガスマスクを着けたSS衛生兵によって投下され、２０分足らずで窒息死となりました。

　　ガス室で亡くなると、ガスを換気装置で屋外に排出させ、死後硬直するまえに、、歯科医が金歯・銀歯・ダイヤ歯を取り、ユダヤ民特命労働隊（ゾンダーコマンド）が女性の長い髪の毛を刈り、陰部や肛門まで調べて、宝石や貴金属を取りました。

　

　

　次にユダヤ民特命労働隊は鉄製の台車で死体を焼却炉まで運ぶと、コークスを使って、二、三体ずつを３０分かけて、骨だけにしました。

　

　死体が多すぎて、焼却できないときは野外で焼かれました。

　そのため、ナチスは死体の処理を増やすために新たな焼却炉を建設したり、室内温度を下げるために高性能の換気装置にしたりしました。

 

 

■ポーランドの記事一覧は次から見れます。

　http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-12158382130.html  

　

　

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　　http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-11076468738.html  

　

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。