今回は、世界で一番美しいともいわれる礼拝堂をもつ「世界遺産ヴィエリチカ岩塩坑」を紹介します。
ヴィエリチカ岩塩坑は深さは地下327 m 、全長は300 km 以上に及び、1044年に創業し、1250年に国営企業となり、世界最古の製塩企業です。
1978年に初回の世界遺産に登録され、世界遺産第一号となります。
初回に登録された世界遺産は12件あり、ポーランドはヴィエリチカ岩塩坑のほかにクラクフ歴史地区と2件も登録されました。
名誉ある最初に登録された世界遺産は次のとおりです。
①ガラパゴス諸島 エクアドル (ダーウィン進化論)
②キトの市街 エクアドル (アメリカ大陸の修道院)
③ラリベラの岩窟教会群 エチオピア(上から十字架の形をした教会)
④シミエン国立公園 エチオピア(アフリカの屋根、固有種)
⑤ナハニ国立公園 カナダ(地球生成の歴史を刻む、自然美)
⑥ランス・オー・メドー国定史跡 カナダ(ヴァイキングの住居跡)
⑦イエローストーン アメリカ(1872年、世界初の国立公園)
⑧アーヘン大聖堂 西ドイツ(当時、9世紀の大聖堂)
⑨ゴレ島 セネガル(大西洋奴隷貿易の拠点)
⑩メサ・ヴェルデ アメリカ合衆国 (アメリカ先住民村)
⑪ヴィエリチカ岩塩坑 ポーランド(世界最古の製塩企業)
⑫クラクフ歴史地区 ポーランド王国(1038年~1569年)の古都
ヴィエリチカ岩塩坑は、かつてポーランド王国の財源の3分の1を占め、国の最大の収入源で、坑内には坑夫が彫った様々な彫刻や礼拝堂などが残っています。
中世ヨーロッパ当時、塩は「白い金」といわれ、塩は非常に高価であったため、その財源がポーランド繁栄の大きな一因で、14世紀にはリトアニア大公国と合同し、14世紀から16世紀にかけて北はエストニア、南はウクライナまでを領土をもつ、ヨーロッパ最大の国家「ポーランド・リトアニア共和国」を形成しました。
そのヨーロッパ最大領土・人口をもつポーランド・リトアニア共和国の首都がクラクフで、当時の主要都市のプラハ、ウィーンより繁栄していたといわれています。
世界遺産クラクフ歴史地区の紹介は次からみてください。
http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-12158382130.html
この岩塩坑には年間110万人もの観光客が訪れ、この岩塩坑を訪れた有名人には、ニコラウス・コペルニクス、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ、カロル・ボイティワ(後のヨハネ・パウロ2世)、ビル・クリントンなどがいます。
さて、これからヴィエリチカ岩塩坑、キンガ礼拝堂を写真で紹介したいと思います。
ヴィエリチカ岩塩坑の外観です。
世界遺産の登録されてます。
当時の作業風景です。
坑夫が彫ったコペルニクス像です。
キンガ姫が政略結婚が嫌でハンガリーで捨てた指輪がここヴィエリチカで見つかり、この村の代表が見つかった指輪をキンガ姫に渡している場面です。これを「キンガ妃の指輪事件」といわれています。
この指輪は本物だったため、これは単なる偶然ではありえないと信じたポーランド王室は、国家プロジェクトとして本格的にヴィエリチカの地中を掘り進んでみました。
すると、果たして途方もない規模の岩塩床が見つかり、1250年、ポーランド王国はこの岩塩床からの塩の採掘を王立の事業とし、ヨーロッパ最大の岩塩坑、世界最古の企業となりました。
坑夫が岩塩を運んでいる風景です。
レール跡です。
馬でも運ばれてました。馬はずっとこの坑内にいたとのことです。
これからメインの「キンガ礼拝堂」です。とても大きな空間です。
坑夫が掘ったマリア像です。
■ポーランドの記事一覧は次から見れます。
http://ameblo.jp/la-luna-sarah/entry-12158382130.html
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