シルバーウィークにカナダ・ホワイトホースでオーロラ撮影をしてきました。
そのカナダ旅行前に本やHPでオーロラ撮影の持ち物やテクニックについていろいろ調べたのですが、まとまった情報がなく、またオーロラ撮影経験後では情報不足であることを感じました。
今回のオーロラ撮影の経験から、今後、オーロラ撮影の準備・持ち物やテクニックについて紹介したいと思います。
今回はオーロラ撮影の準備物・持ち物リスト作成しましたので、紹介させていただきます。
■準備物リスト・持ち物リスト
(1)三脚
①カメラを水平にセッティングするため、水平器付きがよい。
②明るいレンズ(絞りまたはF値が小さい)は重いので、アルミ製などの軽い三脚だと安定性がなく、倒れてカメラ・レンズが破壊してしまいます。
③オーロラ以外でも使える汎用性のあるコスパがよいおすすめ三脚はVelbon ex-440です。
(2)クイックシュー(三脚とカメラの間にいれて、カメラの脱着を容易にするもの)
秋の場合はカメラを屋外に置きっぱなしにしてもカメラは大丈夫ですが、冬の屋外でのカメラ放置はカメラが故障してしまいますので、屋内にもどるときはカメラも持ち込むことになります。
オーロラが出ると屋外にでるのですが、三脚の台(雲台)にカメラを取り付けてるとシャッターチャンスを逃してしまうおそれがあります。
そのため、冬季のオーロラ撮影では、暗い所で手袋してもカメラを三脚の雲台に容易に取り付けやすい、クイックシューがあった方がいいと思います。
(3)次の設定可能なカメラ
①ISO感度400~3200
最低限800~1600はあった方がいいと思います。
②シャッター速度(露光時間)15秒~30秒
③バルブ機能あり
バルブ撮影とはシャッターボタンを押している間中シャッターが開く機能のことで、シャッタースピードの設定は「B」や「BULB」などで表示されます。
④バルブ撮影中における露光時間の表示機能
オーロラ撮影中、シャッタースピード(露光時間)を変えながら、最適な撮影設定を探しますので、露光時間表示機能は重要です。
もし露光時間を表示できないカメラであれば電子メトロノーム(時間がきたらお知らせしてくれる携帯型のもの)を使うことをおすすめします。
《ご参考》カナダのホワイトホースでのオーロラ撮影で使用したカメラ
私は旅行がメインなので、持ち運び性を考慮して、ミラーレスカメラにしてます。
またミラーレスメーカーはレンズに定評があるオリンパスです。
OLYMPUS OM-D E-M10(旅行で使うため、フラッシュ搭載タイプ)
(4)レンズ
①F2.8以下がおすすめです。
F(絞り値)が小さいほど明るいレンズといわれ、明るいレンズですとシャッタースピードが短くて済むので、オーロラ撮影には適してます。ただ明るいレンズは高価ですので、F3.5でもいいです。
F2.0とF2.8で明るさ比較すると、明るさは絞り値Fの2乗に反比例するため、F2.0の明るさはF2.8の約2倍(=1÷({2.0÷2.8}の2乗)になります。
②12mm~40mm(35mm換算)をカバーした広角ズームレンズ
主に20mmをよく使用しますので、構図やオーロラの大きさを考慮すると20mmを中心にズームできるレンズ(12mm~40mm)がいいと思います。
最低限、20~40mmをカバーしてるレンズがいいと思います。
《ご参考》カナダのホワイトホースでのオーロラ撮影で使用したレンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
(5)レンズキャップ
キャップは結構、紛失してしまっている場合がありますが、冬季でのオーロラ撮影の場合はキャップはあった方がいいです。
冬季の撮影で、レンズキャップをしないまま、屋外にあったカメラを屋内に持ち込むとレンズ表面が瞬時に凍り、しばらく撮影ができなくなってしまいます。
(6)メンディングテープまたはマスキングテープ
何かの拍子でピントがずれますので、無限大のピントがずれないように、べとつかず、はがれやすいテープで固定しておく必要があります。
(7)静電気や寒さに強いSDカード
サンディスク(エクストリームプロ)、パナソニック(SDUCシリーズ)から発売されています。
静電気でSDカードが破壊して、オーロラ写真が消失っていうのは悲しいですよね。
(8)予備のSDカード
静電気で破壊するため、日ごとにSDカードを交換することをおすすめします。
カメラ紛失などで撮影データがなくなるというリスク対策にもなります。
(9)予備の電池
寒いと電池内の化学反応があまりないため、電池として機能しません。
予備の電池に入れ替え、使えなくなって外した電池を温めると再利用できます。
(10)首掛けライト
ヘッドライトでもいいのですが、遠くも照らすので人の撮影の邪魔になることと足元が暗いのが弱点です。
特に、屋外にでて撮影場所までは暗いですので、足元を照らすことが必要です。
足元を照らす首掛けライトですと、人の邪魔にもならず、ヘッドライトに比べ、ニット帽などかぶりやすのでいいと思います。
足元を照らす首掛けライトのおすすめはPanasonic LEDネックライトです。
(11)リモートレリーズ
略して「レリーズ」といわれ、本体のシャッターボタンに触れず、離れた場所からシャッターを切るカメラアクセサリーです。
長時間のシャッタースピード(1秒以上)の場合、レリーズでなく、カメラのセルフタイマー機能でも対応できますが、シャッターボタンを押すことでぶれるおそれがありますので、レリーズはあった
方がいいです。
(12)ジップロック、防水バッグ
屋外から屋内にカメラを持ち込むときにはカメラ・レンズの結露防止に必要です。
結露してしまうとカメラの故障やカビ発生の原因となり、レンズではくもることでいい写真がとれなくなります。
(13)カメラの防寒カバー
寒いと電池内の化学反応ができず、使えなくなります。そのため、防寒対策が必要です。フリースなどで巻くなどの対策でもいいと思います。
(14)薄手の5本指手袋(秋なら指ぬき手袋)
カメラを操作する上で薄手か指抜き手袋をおすすめします。
(15)指の部分だけだせるミトン
薄手や指抜き手袋だけでは寒いので、その上にミトンをつけるといいと思います。
(16)カイロ(カメラ用、体温め用)
寒いとカメラ・レンズの結露や電池が使用できないため、必要です。
(17)防寒具
オーロラのブレイクアップ(オーロラ爆発とも言われ、オーロラがない状況からオーロラが突如として一気に広がる現象)を見るため、きちんと防寒対策をしてできるだけ屋外にいれるようにしてた
ほうがいいと思います。
ブレイクアップは突然、オーロラがどっと湧き出す不思議な光景と驚きがありますので、絶対のおすすめで、できれば秋のオーロラ鑑賞がおすすめです。
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