今回はブリュッセルの街歩きを紹介させていただきます。
ブリュッセルは、ベルギーの首都で、名称Bruxellesは「沼、湿地（bruoc、bruc、broek）」、「家（sella、zele）」という単語から来ています。人口は116万人（2014年）と少ないですが、EUの経済の中心だけでなく、政治・文化の中心地となりつつあります。
まずはブリュッセルの観光メインである世界遺産グラン・プラスです。
左の建物が市庁舎で、右が王の家です。
グラン・プラスは二人の偉人が称賛した約110m×70mの方形広場です。
ヴィクトール・ユーゴー：世界で最も美しい広場
ジャン・コクトー：豊穣なる劇場
グラン＝プラス東側に面したほかに有名な建物(下写真)は「ブランバン公爵の館」です。
その正面にブランバン公(12～14世紀初頭までこの街を統治)の胸像が飾られているため、この名前で呼ばれています。
市庁舎は15世紀に建てられたゴシック・フランボワイヤン様式で、1445年に中央の塔が増築されました。
下写真は「王の家」で、実際には王が住んではいません。かつてパン市場だった場所に公爵家の館が建ち、16世紀前半にカール５世によって、現在のゴシック建築様式に建てかえられました。現在は市立博物館で、１階にピーテル・ビューゲル(父)作「結婚式の行列」が展示されています。
グランプラスの北側の建物で、チョコレート屋やレストランなどです。
ギャルリー・サン・チュベールで、ギャルリーはショッピングアーケードという意味です。
セルクラース像です。「星の家」の下の壁にあり、この像に触れる人々に幸福をもたらすという言い伝えがあります。
セルクラースは1388年に暗殺された英雄です。
当時、この街の王になろうフランドル公が画策していましたが、セルクラースはフランドル公の「星の家」の旗を当時の王のブラバン公の旗に取り替えました。
市民は彼のこの行為を称賛し、英雄として語り継がれるようになりました。
グラン・プラスの東側です。
グランプラスの南側です。
グラン・プラスの西側です。
グラン・プラスの北側です。
グランプラスの裏側のレストランでサンドイッチを食べてみました。思ったよりおいしかったです。
ブリュッセルの最長老市民「ジュリアン君」。世界的に有名な小便小僧。
1619年にデュケノワによって造られました。
造られた理由の定説はないのですが、有名な説は次のとおり。
敵軍はブリュッセルを包囲し、城壁を壊そうと火薬の導火線に火をつけたところ、ブラバン公の王子がおしっこをかけて消し、ブリュッセルを勝利に導いたためです。
近くのお店でっはいろんな色のジュリアン君
ジュリアン君にはたくさんの衣装が世界中から贈られ、世界一の衣装持ちです！
アルバート１世王立図書館前からみたエンペラー通りの風景です。
王立美術館を見学後、マデレイン通りからグランプラスの方へむかっています。
日が暮れてきて、グランプラスのツリーもライトアップされています。
小便小僧の妹版「ジャンネケ・ピス」。1987年に突然お目見えしました。写真を載せるかまよったのですが、、、
小便少女の前には、世界的に有名な「デリリウム・カフェ」です。
この店は2004種類ものビールを置いてあり、その種類の多さでギネスブックに登録されました。日本でも銀座など支店があります。日本の値段は３倍以上になります。
デリリウム・カフェの店内の様子です。
デリリウムカフェのメニューです。ビールの種類は多いのですが、トラピストビールの種類が少なかったです。種類が多いからってトラピストビールが多いとは限らないってことがわかりました。
次に訪れたのは、「ア・ラ・モール・シュビット」です。1910年にオープンし、現在四代目という歴史のあるビアカフェです。「モール・シュビット」とは「突然死」という意味。おいしすぎて飲み過ぎて、突然死してしまうのだろうか
この店では、悪魔の異名をもつ「デュヴェル」とトラピストビール「シメイ・ルージュ」です。
デュヴェルはストロングブロンドビールの開拓者で、代表格として誉れ高いビールです。
見ての通り、泡が細かく、メレンゲのようにやわらかく、アルコール度8.5％とパンチのある味わいでとても美味しいです。この味を知ると日本のビールは物足りなくなるかも
以上、ブリュッセルの散策のご紹介でした。
次回はブリュッセルにある王立美術館を紹介させていただきます。
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