オランダ・ベルギー旅行~ベルギー王立美術館~

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今回はベルギー王立美術館を紹介させていただきます。

ブリュッセル観光には絶対、訪れたい観光スポットですビックリマーク

 

ベルギー王立美術館(ブリュッセル王立美術館)はベルギーの首都ブリュッセルにあり、1801年に基礎が設立され、1803年に正式にオープンして以来、200年以上の歴史を誇っております。

 

王立美術館のそばの芸術の丘です。

 

美術館内部です。

 

この美術館の目玉はピーター・ブリューゲル(父)とルーベンスの大作です。

ブリューゲル(父)作

 「ベツレヘムの戸籍調査」(ベツヘレムの人口調査)

 「イカロスの堕落」(模写との説あり)

 「 スケーターと鳥の仕掛罠のある冬景色(鳥罠のある冬景色)」

 「反逆天使の失墜」

 「聖マルティヌスの祝日」

ルーベンス作

 「東方三博士の礼拝」

 「聖母被昇天」

 「聖リヴィナスの殉教」 

 「キリストと姦通の女」

 

 

次がこの美術館一番といわれるピーター・ブリューゲル父作「ベツレヘムの戸籍調査」(1566年)です。

 

拡大した写真です。農民が戸籍調査のために申告のため列をつくっています。

やがては徴税される意図もよく判らない、悲しい農民達を描いています。

 

一方、悲しい農民たちと対照的に、ソリやスケートで遊んでいる子供。

 

 

この人々の中で一番、目を引く馬に乗った女性。

その女性がマリア様で、夫のヨセフが近くにいます。

 

ピーター・ブリューゲル子の模写です。

 

比較しやすいように並べてみました。左が父、右が子です。

 

 

次に有名な絵がピーター・ブリューゲル父作「イカロスの堕落」です。1996年、無名の画家の模写の可能性が高いという研究結果が発表されました。

偽作を疑う理由は主に2点です。

①過度な上塗りのため質が低い

②ブリューゲルの油彩作品は全てパネルであるのに、本作品だけはキャンバスの油彩である。

 

 

ギリシア神話では、イカロスは、父ダイダロスが蝋で固めた羽根で作った翼で、空を飛ぶことに成功したが、父の忠告を忘れ太陽に近づきすぎて蝋を溶かし、海に墜落して溺れてしまいます。

この絵でいえば、ちょうど船べりの水面にイカロスの足を見ることができます。

空のはるか向こうでは太陽が水平線に沈み始めており、イカロスが太陽にまだまだ近づけなかったことを示しています。

 

ブリューゲル父作「 スケーターと鳥の仕掛罠のある冬景色(鳥罠のある冬景色)」(1565年)です。

 雪景色のフランドルの農村を舞台に、凍った川で独楽回しやスケートで遊ぶ子供たちが画面左半分に描かれています。

川の両岸に広がる農村は厚い雪に覆われていて、右側の少し小高い岸辺の大きな木の傍らに鳥罠が仕掛けられています。

楽しそうに見える氷上のスケート遊びですが、画面手前には氷の上に穴が見え、氷上でスケートに興ずる人々と罠の餌食となる鳥たちとは同じ運命にあることが示唆され、「人間の生命のあてにならないこと」を表しています。

 

ブリューゲル父作「反逆天使の失墜」(1562年)です。

この絵では、反逆天使たちは、半分は人間、半分は獣として描かれています。

反逆天使たちは、地獄へと落ちていくにしたがって、次第に人間の形を失って、最後には動物の化物に変化してしまう様子を描いています。

 

ピーターブリューゲル父作「聖マルティヌスの祝日」です。

聖マルティヌスは、ローマ帝国の属州パンノニア(現在のハンガリー)に生まれ、ローマ帝国での兵役に就いたのち、修道士となり、ポワティエ郊外にガリア地方初の修道院を建て、トゥールの司教となりました。

上の絵では兵士の頃、雪の中で凍えていた半裸の物乞いに、自らのマントを半分裂いて与えました。

その夜、マルティヌスの夢の中に、半分のマントをまとったイエス・キリストが現れ、こう言ったといわれる。「まだ受洗もしていないローマの兵士マルティヌスが、私にこのマントをくれた」。この物乞いはイエス自身であったと言い伝えられていて、11月11日は聖マルティヌスの命日とされています。

 

ピーター・ブリューゲル子による父作の模写「謝肉祭と四旬節の喧嘩」(1566年)です。

謝肉祭(肥ったビール腹の男で、酒樽にまたがり、頭上にはパイ、手には串焼きの豚を持っている)と四旬節(青白い顔の修道士で、養蜂家用の篭をかぶり、ニシンをのせたパン焼用の長い柄のしゃもじを手にしている)の伝統的な対立を嘲笑するかのようにブリューゲルが描いています。

 

ピーター・ブリューゲル子作「ホーベケン教区の祭り」です。

 

ピータビューゲル子作「De Terugkeer Van De Bedevaart 」です。

 

次からはブリューゲルにつづく、この美術館の第二の目玉、ルーベンス作品です。

ルーベンス作「東方三博士の礼拝」です。

 

 

ルーベンス作「聖母被昇天」です。

 

 

ご参考:アントワープ大聖堂になるルーベンス作「聖母被昇天」です。

構成がよく似てますねニコニコ

 

次はル
ーベンス作「聖リヴィナスの殉教」です。

 

 

ルーベンス作「キリストと姦通の女」です。

ユダヤ教の律法では、姦淫罪は石打で死刑ですが、死刑を訴える人々にイエスは「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」と答えられました。すると年長者から始まって一人また一人と、立ち去りました。

この絵では、女性に死刑を訴える人々に、イエスが諭している場面を描かれています。

 

ルーカス・グラナッハ作「アダムとイヴ」です。

 

 

ディルク・ボウツ作「皇帝オットーの裁判 」です。

上の場面は神聖ローマ帝国皇帝オットー3世(984-1002年)の妻は、宮廷に仕えていたドイツ人伯爵を、「自分に誘惑してきた」と皇帝に告発している場面です。

しかし、実際は、妃が伯爵を誘惑しましたが、伯爵は拒絶していました。

ところが、皇帝は皇妃の言葉を信じ、伯爵の処刑を命じました。

 

 

クエンティン・マセイス作「聖アンナの家族」です。

 

ヤコブ・ヨルダーンス作「豊饒の寓意」です。別名はポモナへのオマージュです。

この絵は果実とその栽培を司るローマ神話の女神”ポモナ(Pomは林檎や果実を意味する)”へのオマージュ(賛辞)として”豊饒”の寓意像と解釈されています。

 

ジャック・ルイ・ダヴィッド作「マラーの死」 (1793)です。

実際にみるとなぜか惹きつけられる絵です。

『マラーの死』はフランス革命を描いた有名な絵画の1つで、1793年7月13日にシャルロット・コルデーに暗殺されたフランス革命の指導者マラーが、浴槽に横たわっている場面を描いています。マラーの死後数か月で描かれ、「政治的要素を材料に脚色をすることなく描かれた」初の近代絵画であると、T・J・クラークによって評されました。

 

王立美術館の作品はいかがだったでしょうか?

絵画があまり好きでない方でも素晴らしい絵が所蔵されてますので、オススメのブリュッセル観光スポットです。

 

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