坂本龍一最高傑作曲と作詞家クリス・モズデル
”坂本龍一さんの追悼”と”クリス・モズデル氏の講演への関心”から、記事にしました。
坂本龍一の最高傑作曲について
皆さん、坂本龍一さんの最高傑作は何と思われるでしょうか。
筆者は、”BEHIND THE MASK”です!その作詞がタイトルにある”クリスモズデル”氏です。
インターネットやYouTubeで確認したところ、次の曲が代表曲でした。
貴方が好きな曲はありましたか?
Merry Christmas Mr.Lawrence
ENERGY FLOW
東風
Technopolis
PERSPECTIVE
千のナイフ
THE LAST EMPEROR
UNDERCOOLED
RAIN
※RYDEENが坂本龍一さんの代表曲としてあげられてましたが、YMO高橋幸宏氏の作曲です。
ビハインド・ザ・マスク を最高傑作と考える理由
筆者が”ビハインド・ザ・マスク “を最高傑作と思う理由は5つです。
①シンプルなメロディーで数日間、頭に残る。”シンプル・イズ・ベスト”という観点から、ベートベンの運命もシンプルな交響曲で、頭に残る、代表曲ですね!シンプルで頭に残りやすいですね。
②ロックとしても価値が高い。
次の動画で坂本龍一自身が”ビハインド・ザ・マスク”について語っています。
ローリングストーンズのキース・リチャーズのギター演奏を参考にしたり、休止を考えて作曲したとのことで、ロックとしても価値が高いのですが、坂本龍一の作品としても最高傑作であると思いました。
③坂本龍一自身が重要な存在と発言
テレ朝番組『関ジャム 完全燃SHOW』の坂本龍一特番の中で、清塚信也さんの質問に対し、坂本さんは次のコメントしていています。
坂本さんの音楽は、どんなジャンルであろうと「ポップさ」を含んでいると思いますが、それは意識的なものでしょうか?
それとも、そもそもご自身の音楽性がそうなのでしょうか?
自分ではわかりません。
「ポップであること」はものすごく難しくて。僕も90年代は「ポップ」であろうと目指してみたことがあって、色々やったんですが、
成果は全くなかったですね。「ポップ」であろうとした作品も、そんなことは全く考えずに作ったものと
ビジネス的にも全く変わらなかった。無意味でした。自分のキャリアの中で最高に売れた「energy flow」という曲がありますけど、
ポップであろうなんて1ミリも考えたことがなかったのに、売れちゃって びっくりしました。ポップを定義することは本当に難しいことです。
ただ、自分の作品の中で一つのヒントになるのは「Behind The Mask」かと思っています。あれも、元々はポップなことなど1ミリも考えずに作った自分の曲で、YMOで取り上げたわけですが、、、
それをマイケル・ジャクソンがカバーしたり、(事情があって「スリラー」には入りませんでしたけれど)その後はエリック・クラプトンがカバーしたり。
あの曲には、フレーズとコードが合わさった4小節の繰り返しの中で、
人をグルーヴさせるもの、
ロックさせるもの(揺さぶるもの)が
何がしかあるんだろうと思うんです。それでいろんな人に取り上げられるのだと思う。
そこに何かヒントがあるのかなと思います。
引用:https://miraclefreelife.com/2023/02/kanjam-sakamotoryuichi-qa/
坂本龍一の回答から、「Behind the Mask」は自分の作品の中で一つのヒント、「Behind the Mask」のフレーズとコードが合わさった4小節の繰り返しの中で、こころを揺さぶるものがあると語り、とても重要な存在だったことがわかります。
④マイケル・ジャクソン(アルバム「MICHAEL」)がカバー
”スリラー”のプロデューサーだったクインシー・ジョーンズがYMOの”ビハインド・ザ・マスク”を気に入り、マイケル・ジャクソン自身が歌詞とメロディーを補足したバージョンがレコーディングされたが、契約で折り合いがつかず、”スリラー”には入りませんでした(涙)
アルバム「MICHAEL」では収録されています。
⑤エリック・クラプトンがカバー
クラプトンはローリング・ストーン誌の「史上最高のギタリスト100人」で2位、2009年にはタイム誌の「エレクトリックギタープレーヤーベスト10」で5位に選ばれています。
エリック・クラプトンの最高傑作は「Layla(いとしのレイラ)」とも言われ、さらに、ロック史上最も素晴らしいラヴ・ソングのひとつとも称されています。素晴らしい才能ですね!
やはり、クラプトンにカバーされるのは本当に栄誉なことだと思います。
エリック・クラプトンはロック史に影響を与え、バンド(クリーム)のアルバムが3位にランクインしています。筆者は以前からずっと注目しているミュージシャンです。ロックを深めてみて、次のアウトプットにしてみました。
ロックの歴史に影響を与えた名盤ランキング ベスト10
偉大なクリエイター”クリス・モズデル”氏の講演で得たこと
クリス・モズデルについて
作詞家・作曲家のクリス・モズデルは、”BEHIND THE MASK”の作詞をし、マイケル・ジャクソンがカバーした時は、マイケルと共作をしています。
それ以外にもエリック・クラプトン、サラ・ブライトマン、ボーイ・ジョージ、菅野よう子などの歌詞を担当しています。
またアニメ作品の『ガンダム』シリーズ、『攻殻機動隊』、『カウボーイビバップ』にも詞を提供。
東京音楽祭において作詞部門の金賞、ユキ・ハヤシ・ニューカーク詩人賞を受賞。
“Visic”(歌詞・映像・音楽からなる芸術)の提唱・推進者として今井裕のプロデュースによるアルバム『Equasian』を発表しています。
微生物学の学位、病理学の修士号、グラフィックアートの学位を取得し、理系と芸術の知識を両方もっています。非常に勉強熱心ですね!
主な著作(2023年):BEHIND THE MASK – 面の裏には、百句燦々。One-hundred haiku
クリス・モズデルの講演内容
講演会の概要について(2023.4.10開催、SEGA TUNNEL TOKYOで開催されたRSA Japan Fellows’ Networkイベント)
詳細⇒コチラ
英語での講演でしたので、理解は難しかったです。日本語でも難しいです。
一般人が簡単にできる内容なら、浅い内容とも言えますね(笑)
次が講演内容の題材です。
化学原子構造式(ベンゼン)、数式、漢字、書道、能、俳句、平家物語
英語堪能な2名を含め、6名の方にも感想を聞きましたが、題材がバラバラで関連性も感じられず、正直抽象度が高く、全員、理解に苦しんでいました。
筆者の考察
私も講演内容がよくわからず、モヤモヤしつつ、寝ていた時に、次のことを思いつきました。
はぎー(筆者)の興味は、ブログの”道を、極める”記事一覧にある「ラグビー・山城・クラシック音楽・ベルギービール・花火・日本史・世界史、海外旅行」や刀剣、能、文楽、環境問題・カーボンニュートラルなどです。クリス・モズデルと同様、一見すると関連性はありません。
しかし、一つ一つを掘り下げて極めると、本質がみえてきます。クリス氏も筆者と同様に共通点があって、つながっているのではないかと思いました。
筆者の場合、掘り下げてみたものの奥深さがないものは、興味がなくなり、淘汰されていきました。今残っているものが極めるべき本質的なもの(ホンモノ)の結果です。
その上でクリスさんの個別の題材を自分なりの解釈してみました。加えて、自分自身の興味を持っていることについて改めて整理してみました。
ベンゼン環を持つ化合物「芳香族化合物」:六角形の構造式が美しい
数式:美しい数式(アインシュタインは宇宙を美しい数式で表そうとしてました)
漢字・書道:形からの美しさ
能:面の美しさ、シンプル動き
俳句:詩よりシンプルに気持ち・風景を表現できる美筆者(はぎーの)の興味があり、掘り下げて奥の深いと思い残ったもの
筆者は上記を深く掘り下げ、残ったこと(奥が深かったこと・ホンモノ)のアウトプットが記事となっています。
これをクリスモズデル氏にあてはめると、今回の題材は「クリス氏が奥が深いと認めたものではないか」また「意味でとらえるのではなく、ビジュアルから美として捉え、思考を掘り下げて、詞や俳句でアウトプットするのではないか」とう仮説をたててみました。
この仮説検証で筆者の確信に至ったのは、講演中によくでてきたキーワード「Visual」と「BEHIND THE MASK」と日本永住権をもっていること(京都在住)です。
モノ・コトをビジュアルとして美があるかを考え、美を感じること・奥が深そうなことは深めていくのではないか。
仮面の裏側にある、つまり表面を見ず、本質を見つける・見極めるものだと思います。
クリスはその思考を深化させることで、異なる文化間に共通的な要素(世界異文化間の架け橋)を見つけ出し、コロナなど閉鎖的になりつつある社会で、異文化コミュニケーションの促進ができるのではないかと考えていると思います。
私の方がクリスさんと比べるととても小さいことなのですが、海外旅行と日本の生活の中で、世界共通的なことや日本が誇れる文化・モノを見つけ出し、それを深化した結果をブログでアウトプットしています。
そのため、「本質を見極め、人生の道と絡めて深め、極めていく」とう主旨で発信していくということで、ブログ名は”道を、極める!”にしました(笑)
今回の題材の半分以上が日本に関するものでした(日本での講演だからかもしれませんが)。
彼は日本には奥深いことが多くあると思い、特に奥が深いモノ・コトが多い「京都」に住んでいることも理由と考えています。
筆者は世界111ヵ国旅行していますが、日本には奥深いコト・モノ(源氏物語・皇族の継続性・能・刀剣・日本酒・茶道・華道・香道・宗教観など)が多いです。もし、筆者がクリス氏と同じイギリス人だとしても世界を知っていたら日本で暮らしたいと思います。
まとめ
”坂本龍一さんの追悼”と”クリス・モズデル氏の講演への関心”から、記事にしました。
①坂本龍一氏の最高傑作は「BEHIND THE MASK」。その作詞はクリス・モズデル氏。
②偉大なクリエイター”クリス・モズデル”氏はモノ・コトをビジュアルから/科学から「美」について考え、美を感じること・奥が深そうなことは深めて、詩や俳句にして表現している。科学とアートのバッククランドをもつ耽美家!
③興味あるのあることの共通点と異なる点
・クリス氏:奥が深く、美のあるもの アウトプット:詩・曲・俳句
・筆者:奥が深く、ホンモノ アウトプット:ブログ
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